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東方白妖狐  作者: 火之迦具土
古代編
12/41

拾話 鬼の頭領

ー白詠sideー


八意さん・・・いや永琳から聞いた話を聞いて私は山を走っていた

流れるような景色の中にたまに見える妖怪達の雰囲気も少しピリピリしている


(・・・鬼乱は帰ってきたのかな)


ふと、見慣れない角を持った妖怪の集団を見つけた

(・・・『鬼』)

そう判断するとその集団をつけていく


しばらくすると鬼乱の住んでいた洞窟について、鬼達はその中に入っていった

(私も入ろうかな)

そう考えていると

『・・・ガシッ』

急に抱きつかれた 、後ろから抱きついてきた妖怪を見ると懐かしい黒髪がみえた

「・・・鬼乱」

私は後ろに振り向き鬼乱を抱きしめ返す


「おかえり」


「ただいま」


数十年振りに聞いた声はとても気持ちのいいものだった


ー鬼乱sideー


数十年振りに白詠のもとへ戻ってきた

「鬼乱は何処へ行ってたの」

と白詠は胡座をかいた私の足に座りながら紅い瞳で見つめてくる

「あぁ、鬼達の住んでる山へ行ってたんだよ」

「それで、こんなに鬼が多いの?」

「そうさ、人間達が此方に攻撃してくるって聞いたからね。戦力は多いに越したことはないだろう?」


二人で話していると一匹の男の鬼が話しかけてきた

「『鬼神様』、失礼ですがその妖怪とはどのような関係ですか」

「・・・家族?」

白詠の言葉に私も同意して頷く

その言葉と行動に鬼の大半が驚く

「おい、そこの白いの俺と勝負しな」

大柄な鬼がいう

「・・・勝負って『殺し合い』?」

白詠の質問に私がこたえる

「いや、戦闘不能までだ」

「・・・了解」

鬼も鬼神のいうことには従った




少し開けた場所に移動した

白詠は腰に吊していた私があげた太刀を抜く「・・・いつでもいける」

白詠が言うと

「なら、この石がおちたら始めな」

そして、鬼が投げた石が地面におちた


ー白詠sideー


「オラァ」

目の前の鬼が拳をうってくる

「・・・・・」

それを刀の峰を使い逸らしていく

「チッ・・・くらえ!!」

あたらないことに怒った鬼が大振りの拳をうとおとする

(・・・今)

振り落とそうと右腕を振り上げてがら空きの脇腹に刀の峰を思いっきりうつ

「うぉおおぉぉお!?」

大柄な鬼が宙を飛び後ろの岩にあたる

「・・・私の勝ち」

そう言って鞘に刀を戻すと

「まだだ!」

岩にあたった鬼が戻ってきて蹴りを繰り出すその蹴りを

(私の妖力を筋力と引き換え)

能力を使い片手でとめる

「・・・まだやる?」

そう聞くと

「終わりだよ、随分と強くなったね白詠」

そう言って鬼乱が後ろから頭を撫でる

「さぁ皆宴の用意だ、酒をだせだ!」

鬼乱が言うと鬼達が動きだす

『おぉぉ!!!』

「鬼乱って鬼達の頭領なの?」

「おや、知らなかったのかい?その通り私が鬼の頭領『鬼神』だよ」

そう笑って教えてくれた


ー鬼乱sideー


久し振りに会った白詠は本当に強くなっていた。

それこそ、私も本気を出さなきゃ負けてしまうだろう、しかし白詠のあの他人に話し掛けない性格は治したほうが良いな・・・この宴会で少しでも変わればいいのだが


壱話目の書き直し版も投稿しました

更新不定期ですが見守ってください。 お気に入り登録・感想や誤字の指摘お待ちしています、お願いします。


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