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解答3

問1:『朕』とは誰の事か?





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解1: クビライ・カァン 『賢き皇帝カァン



世界史上最強、その三本の指には間違いなく入るチンギス・カァンの孫。

南宋、高麗、ビルマ(ミャンマー)と言ったアジア諸国の政権を次々に打倒し征服。のみならず、政治システムを造り替え国を豊かにしていった。


「次の狙いは……海を渡る。黄金の国を侵略する」


既に史上最大の面積を侵略し終えているクビライ。だが、まだ侵攻は止まらない。

アジアの小国、海を隔てた向こう側。その国に眠る金銀財宝は、クビライの心を掴んで放さない。

戦争にも政争にも優れた男の、アジア完全掌握。その最終章が幕を開ける……。


はずであった。


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問2:『神の国』とはどこか?




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解2: 日本


モンゴル(元)に渡ったマルコ・ポーロは「東方見聞録」にて、日本の事を下記の様に伝えている。


「黄金の国ジパングは、中国東の海上に存在する島国である。莫大な金銀を産出し、宮廷、果ては民家まで金で作られている。黄金に溢れた豊かな国である。ジパングの人々は外見がよく、礼儀正しさ、穏やかさを兼ね備えている」


そこには、戦時の侍の勇猛さについては、一切が書かれていなかった。


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問3:『あの男』とは誰の事か?





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解3: 北条 時宗 『八代執権』


国難を救った英雄……東郷平八郎らと共に、まず連想される男。

即断即決、その苛烈さは立ち止まる事を決して良しとしなかった。

18歳での執権就任。十代で、日本の政治のトップに立つという無謀さ。その周囲の不安を、実力で黙らせていく。


蒙古襲来のカウントダウンの中、実兄が鎌倉幕府に対する謀反に連座しているという情報を得る。恐らく、迷いはあったに違いない。敵は、相手は腹違いとはいえ、血を分けた兄であったのだ。


しかし。国を一つに纏めて蒙古を迎え撃つ為。立ち止まり悩む時間など、残されてはいなかった。


「兄を、六波羅探題時輔を討て!」


その素早さに、謀反人達は対応できなかった。九州の武者達は時宗の異国警護の指令のもと一つに纏まり、大宰府を拠点として蒙古を迎え撃つ。

上陸されては、物量が物を言う。風聞通りの侵略を受ける。少弐資能の檄が飛ぶ。彼らは海岸を占拠させまいと必死で戦い、勝った。


それでもクビライは諦めない。二度、三度と使者を送る。しかし時宗は迷わない。それら全てを斬り捨てた。


「弱みを見せれば、国が滅ぶ」


領地一石たりとも割譲してやる気はない。それどころか、逆に高麗に攻め込む構えまで見せる信じられない苛烈さ。無論、時宗自身は血を流してはいない。だが、間違いなく彼は戦っていた。


九州に築かれた石塁は正に鉄壁。攻めあぐねた蒙古軍に、追い討ちのように神風が襲う。

駄目押しに元国内外での反乱が起こり、ここにクビライのジパング侵略計画は潰える事となった。

だが蒙古襲来事件は、確実に幕府の力を削ぎ落していた。守護者時宗は、その数年後に息を引き取った。鎌倉幕府の崩壊、その足音を聴きながら……。

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