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異世界でスローライフ  作者: 火川蓮
第三章

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chapter14 真実に近く朝

朝、いつもより少し早く起こされた。

身支度を整え、屋敷の外へ出る。

空気はひんやりとしていて、まだ人の気配も少ない。

すでに馬車の準備は整っていた。


「乗りなさい」


父上に促され、そのまま馬車へ乗り込む。

扉が閉まり、ほどなくして静かに動き出した。

揺れに身を任せながら、窓の外を見る。

見慣れた景色が、ゆっくりと後ろへ流れていく。

行き交う人の数も、どこか少ない気がした。

向かう先は分かっている。

それでも、今日はどこか違う一日だった。

やがて馬車は止まる。

扉が開き、外へ降りる。

目の前にある荘厳な建物を見上げた。


「ここが教会――」


そう呟いた瞬間、影が差した。

扉の方へ視線を向けると、神官服の男が立っている。

「お待ちしておりました。アルテリア卿」


神官服の男はそう言って、静かに頭を下げた。


「用件は聞いているな?」


「ご子息様の洗礼と伺っております」


神官服の男は父上と短く言葉を交わすと、教会の扉を開いた。

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