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chapter14 真実に近く朝
朝、いつもより少し早く起こされた。
身支度を整え、屋敷の外へ出る。
空気はひんやりとしていて、まだ人の気配も少ない。
すでに馬車の準備は整っていた。
「乗りなさい」
父上に促され、そのまま馬車へ乗り込む。
扉が閉まり、ほどなくして静かに動き出した。
揺れに身を任せながら、窓の外を見る。
見慣れた景色が、ゆっくりと後ろへ流れていく。
行き交う人の数も、どこか少ない気がした。
向かう先は分かっている。
それでも、今日はどこか違う一日だった。
やがて馬車は止まる。
扉が開き、外へ降りる。
目の前にある荘厳な建物を見上げた。
「ここが教会――」
そう呟いた瞬間、影が差した。
扉の方へ視線を向けると、神官服の男が立っている。
「お待ちしておりました。アルテリア卿」
神官服の男はそう言って、静かに頭を下げた。
「用件は聞いているな?」
「ご子息様の洗礼と伺っております」
神官服の男は父上と短く言葉を交わすと、教会の扉を開いた。
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