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『ここで説明すれば困るって、保も分かるでしょ?』
「…ああ、そういうことか。道理で…」
自動感知システムか…と、保は閃いた。納得した保を見て、研究室の三人は怪訝な顔をした。そして三人を代表するかのように、教授が訪ねた。
「岸田君、どういうことかね?」
「いやあ~、言ってないんですが、機械の試運転ならここだ、と研究が始まる随分前に言ったことはあったんです。確か・・この前、田舎に帰ったときだったな?」
『ええ…』
「そうだったか…。まあ、どうでもいいことだ」
教授は国立競技場の入場口の方へ歩き出した。沙耶を含む四人? も、後ろに従って続いた。
「うわぁ~! どでかいですね。僕はここ、初めてなんですよ」
興奮した口調で後藤が言う。
「おいおい! キョロキョロして、機材を落とすなよ」
但馬が注意を喚起する。
「雨の日も想定して、回廊走路をお願いしてある。午前中は臨時の施設点検ということで、部外者は立ち入り禁止にしてもらった」
山盛教授は、いくらか自慢げに語った。
「発明品ですからねぇ。部外者の目がないのは賢明です」
但馬は教授の小判鮫だから、決して反論することはない。




