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「分かったわ。そうと決まれば、服を選ばなくっちゃ!」
沙耶は少し嬉しそうな表情を見せた。
「おいおい、旅行じゃないんだぞ。普通でいいさ。今着てる、それでも…」
『これ? これは…』
少し不満顔で頬を膨らませる沙耶である。こういう仕草は、同じ京東大学の女子学生から手に入れたデータをメインにプログラムしたものである。その表情を見て、なんか可愛い・・と、保はベタ惚れ状態の自分に気づかされ、慌てて心を静めた。
「まあ、他のでもいいけどな…。余り派手なのは、やめとけよ」
『はい、ご主人さま』
ちょっとした冗談も言う。うん! いい感じだ! と、保は、ほくそ笑んだ。沙耶は話している間も調理の手は動かしている。二品、三品と、瞬く間にテーブルに料理皿が並んだ。カロリー、栄養バランス、低コストetc.の、かなりのデータが集積回路に組み込まれている。早い話、料理の凄腕コック、栄養士、会計士を合わせたようなものだった。
朝食が済み、しばらくして二人? はマンションを出た。沙耶はルンルン気分で、テンションがかなり高くなっている。子供っぽいプログラムも加味してあるから当然なのだが、少し大人げないか・・とも思えた。
「まっ! いいさ…」
『えっ? なに?』
「いや、なにもない…」
歩道を歩きながら、保は否定した。




