表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
276/310

-276-

『すでに11時40分になっております。早くお帰りになって下さいまし。もう少しすれば日が変わります』

『有難う。それじゃ、この次までお元気…故障なくね』

 言い終わった刹那、すでに沙耶の姿は長左衛門の隠れ部屋にはなかった。そして日付が変わった午前2時前にはマンションの一室に沙耶の姿があった。

『茨城のボランティアのときは保がメンテナンスしてくれたけど、今回は自分で点検するしかないわね…。停止しないでだから最低ラインしか出来ないか…。この不都合を何とかしなくちゃ。あっ! 三井さんに次回、やってもらおう』

 沙耶は自問自答するとUSB端末をパソコンと自身の足裏に接続し、エンターキーを押すと点検ソフトを起動した。やがて、パソコンの黒いスクリーン上に不具合の個所を表示するためのプログラム計算式が英数文字や記号を織り交ぜて羅列していった。そして、30秒ほどもすると、━ 異常個所は見当りません ━と、白文字が浮かび上がり、保が冗談半分にプログラムしたと思われるファンファーレの音響が、パンパカバーン! と、ド派手に鳴ったのである。

『なに、これ! 私を馬鹿にしてるわ!!』

 決して怒りの感情が沙耶の思考システム内を流れた訳ではない。というより、喜怒哀楽の感情は、すべてプラス・マイナスのレベルで客観的にコントロールされているのだ。だから、この場合は、むしろ予想外、想定外の突発事象に対するモノ珍しい驚きの感情走った・・と言うべきであろう。当然、システムは平静に事象を捉えようとして修正プログラムを起動させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ