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他人の目から見れば、二人? は完璧に賃貸マンションでシェアする関係だった。沙耶の意志を尊重して、メカの定期的なメンテナンスは10日に一度という決まりになった。1日、10日、20日、31(28or29or30)日の月4回である。沙耶のメカ自体は、太陽光を浴びて肌組織からエネルギーが吸収され、新技術の増幅回路よって体内の動力エネルギーに置換されるというものだった。恐らくマスコミに流れれば、ノーベル賞は間違いないと断言できる技術を岸田保は完成させていたのである。それを秘密裏にして、山盛研究所で保は今一、うだつが上がらない助手を演じ切っているのだった。彼こそが世の求める数少ない有能な人材だったのである。今もってそのことを世間は誰も知らない。他にもいろいろ沙耶には機能が備わっている。その一つが味覚感知機能だ。今日の郊外試験でもそうだったように、沙耶自身は食事はできない。しかし、彼女? には五感を感知する機能や、人間が言うところの第六感という瞬敏な感知機能が備わっていた。人間の場合は愚鈍な人や賢明な人など千差万別だ。その賢明な人の数十倍の感知機能を沙耶は有していた。いわばスーパーウーマンとも言えた。確かに空を飛ぶ機能まではなかったが、それでも、物事に対する完成速度は他の比ではなかった。それは、料理一つにしてもそうである。サンドウイッチが数分で出来ることなど、普通では到底考えられないことだった。それを、いとも簡単にやってのけ、保は驚かされたのである。完璧だ! と…。




