表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
168/310

-168-

 ドアスコープからのぞくと、相変わらずボケ~っとした顔で藤崎がドア前に立っていた。

「はい、今開けます」

 保はドアを開けた。チェーンは沙耶が戻ったとき話に夢中になり、かかっていなかった。

「いゃ~どうも、こいばお返しに来ました」

 藤崎は手に持った食器の小鉢を差し出した。

「えっ? ああ、どうも…」

 保は沙耶に聞いていたから、ピン! ときて、受け取った。小鉢を手渡しながら、藤崎は意味深にニタッ! と笑った。

「えーと、確か、お従兄妹いとこさんやったですね?」

「えっ? 私、そう言いました? 実は友人の従兄妹なんですよ」

「そうなんね? まあ私はどうでんよかですがね…。お家賃さえお支払いいただければ…。そいじゃ、よろしゅう言っといて下さい」

 藤崎は、いっそう疑わしい目つきでニヤつくと奥をチラリと見て立ち去った。保は、やれやれ…である。その後、沙耶のマイクロチップを交換し、ようやくひと息つくと、小腹が空いていることに気づいた。保は小鉢をキッチンへ置くと沙耶を呼んだ。沙耶はいつの間にか自室へ戻ったようだった。

「おい、沙耶! もう帰られたぞ」

『は~い! すぐ行くわ。いまお化粧中!』

「化粧?!」

 保は驚いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ