表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
155/310

-155-

「ははは…、さすがは料理教室を首席卒業しただけのことはある!」

「ほう! そうなのか」

「友人が自分のことのように自慢してたから…」

 取ってつけた嘘、とはよく言うが、咄嗟とっさに口から出た嘘で、我ながら上手い…と、保は思った。里彩は座布団から立つと小走りでキッチンへ行った。

「これっ! 走るでない!」

 長左衛門の叱りも、里彩には通じないようだった。保は、そんな里彩の後ろ姿を見て、思わず笑みがこぼれた。

「すみませんなぁ~!」

 幾らか声を大きくして、長左衛門はキッチンへ向かって言った。その言葉の奥には、怪獣長左衛門をしても、いささか手強い沙耶への畏敬の念が含まれていた。

「いいえぇ~!!」

 すぐさま沙耶のリターンエース球が帰ってきた。それも自慢たらしくない、相変わらずの猫なで声だった。

「里彩! それを食べたら、おいとまするぞっ!」

「は~い!」

 里彩は食べながら返した。

「えっ! もう…。じいちゃん、ゆっくりしていけよ」

「いや、なに…。お前の様子を見に来ただけだからのう、ワッハッハッハッ…」

 長左衛門は豪快に笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ