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「怪獣と手下か…」

 悪気がない言葉ながら、表現は他人に聞かせられないほど悪い。そんな沙耶だが、内心は警報ランプが点滅しており、非常態勢だった。長左衛門と里彩の足音が遠ざかると、内心の警報は解除され、沙耶は、ほっとひと息ついた。これも最近、保から習得した人間表現の方法で、やれやれ・・などと危険が回避された場合は、安らいだ溜息を吐く・・とメモリされていた。その記憶の文書保管アーカイブが選択&抽出されたのだ。

 二人がホテルへ一端、引き揚げたあと、沙耶は保の携帯へ電話した。沙耶自身は携帯を持っていない、いや、持てないから、マンション→保の携帯の通信手段しかない。

『私だけど・・、さっき、長左衛門と手下・・じゃなかった、めい里彩りさちゃんが来たわよ。もちろん私は出なかったから、すぐホテルへ戻ったけど…』

「えっ!! じいちゃんが来たのか!!」

 大声に驚いた研究室の連中は、一斉いっせいに保を見た。保はあわてて研究室から廊下へと飛び出した。

『来た来た! 怪獣が手下を連れて!』

「手下? ああ、里彩か…。一度戻ったってことは、また来るな」

『間違いないわね』

「お前、どうする? 大丈夫か?」

『いつか言ったと思うけど、設定は考えてあるから大丈夫』

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