078 伯爵家の圧力
「これはこれは、お嬢様。このような場所にお越し戴けますとは。私めは当事務所で捜査担当の保安官長を申し仕っておりますダニエル・ラムズフェルドでございます。」
「お初にお目にかかります、ラムズフェルド長官。私はレイボーン家当主息女のエリザベスと申します。」
対面はまずは社交辞令的な穏やかな遣り取りから始まった。
保安官長の丁寧な挨拶に対し、美しい伯爵家令嬢は淑女らしいスカートの橋を摘まんだ淑女らしい礼で返す。
「これはこれはご丁寧に。ささ、どうぞ、こちらへお寛ぎ下さい。」
「有難うございます。」
ご令嬢は保安官長の勧めに優雅に微笑んで、ソファに腰掛けた。
「お連れの方もどうぞ。」
「失礼します。」
ラムズフェルドは特に名乗らなかった連れと思しき令嬢にも隣にも腰掛ける様に勧め、彼女はラムズフェルドの言葉に何も躊躇する事無く伯爵家令嬢の隣にこちらも優雅な仕草で腰掛けた。
仕草、恰好、態度から見ても侍女というわけでもないらしい、とラムズフェルドは判断した。
失礼します、と扉が開き、事務所の若い人間が茶器を運んできた。
3人は若い人間が茶を並べるのを黙って眺め、彼が一礼して引っ込むと、保安官長が「どうぞ」と勧めた。
ご令嬢とその連れはお茶に手をつけ、それを見た保安官長も茶を啜り、3人は少しホッとした顔付になった。
そしてお茶で気が紛れた瞬間を逃さなかったのはお嬢様の方だった。
彼女が先手をとって口を開いた。
「早速ですが、本日は長官様に確認させて戴きたい事がございまして参りましたの。」
「これは、お嬢様。小官でお答えできる事でしたら何なりと。」
「ラムズフェルト長官様、実は…」
「失礼。お言葉尻を取るようで誠に恐縮ではございますが、小官は長官ではございません。保安官長でございます。」
「まあ…」
ご令嬢はラムズフェルドが最初に正しい役職名を名乗ったにも関わらず、今、初めて聞いた、という風に大仰に驚いた顔をして、心配そうな顔で連れの方を見た。
「内容が内容だけに責任のある方にお取次ぎを、と、お願いしたはずですが…大丈夫でしょうか?」
お前で役に立つのか?と言外に仄めかされた保安官長の頬が僅かに引き攣った。
「恐れながら、この事務所内では捜査に関しては小官が責任者でございます。事務所内の事、管轄内の事でしたら小官で充分お役に立てるかと。」
連れの方がお嬢様の手を握って励ます様に言った。
「大丈夫よ、ベス。……お役職は…その…何と申しましたか…」
何聞いてんだよ!
と、当然、ラムズフェルドは思ったが、口に出す程、阿呆ではない。何事もなかったかのように繰り返した。
「保安官長、でございます。」
「そうそう、保安官長様はお優しそうよ。我々のささやかなお願いなど即座に叶えて戴けると思うわ。」
何となく役職には何の期待もされてなく、その上、穏やかに背後を絶たれている感があったが、保安官長は突っ込む術もなく、話を先に進める事にした。
「とにかくご内容をお聞かせ戴ければ。」
「実は…」
保安官長の「お伺い致します」という姿勢を見て、躊躇っていたお嬢様も漸く口を開いた。
そして伯爵家ご令嬢は横に座る連れの方をまたチラリと見る。いかなる時でも周囲の助勢を頼み、数で押そうという女性特有の交渉術だ。
伯爵令嬢に視線を送られた連れは、彼女を勇気づける様に大きく頷く。
自分には仲間がいて、保安官長は1人であることを横目で確認して、口籠っていたご令嬢は再度口を開いた。
「実は我が家の家人が昨晩、こちらに連れて来られたという話を耳にしまして…」
「名はなんと申されますかな?」
「クリス・シーガイア、と申します。」
「ふむ。」
保安官長は後ろの扉の方を振り向き「誰か!」と大声を出すと、先程、茶を運んできた若い保安官が顔を出した。
「何か?」
「クリス・シーガイアという者がこちらに留置されているはずだ。」
「ロイドのオヤジ……じゃなくてロイド…あ~首席保安官殿が昨晩、とっ捕まえて…いや…逮捕した者でしょうか?」
「そうだ。ロイド君に連れて来る様に言ってくれ。」
「承知しました。」
若い保安官が引っ込み、ラムズフェルド保安官長は愛想笑いを浮かべた。
「いや、伯爵閣下のご家人の方とは我々は知りませんで…。捕らえたロイドという者が確認を怠っていた様でして…」
「まあ…」
お嬢様は驚いた様に口を押えた。
「保安官事務所では相手が何者か分からずに…その…何と言いましたか…そうそう、逮捕をされますの?」
口調だけは淑やかだが「ウチの家人と碌に調べもせずに逮捕したのかよ!どういう事なんだ!」という感じが滲み出た伯爵息女の言葉と、お連れの令嬢の静かだが迫力のある非難の眼差しにギョッとしたラムズフェルドは、動揺して思わず礼儀作法を忘れ、慌てて目の前で手を振った。
「いやいや、そういう訳ではございませんが、とにかく容疑者の身柄を確保するのに焦ってしまう事はあると申しますか…今回は特に担当したロイドという者が個人的に少々問題があったと申しますか…」
「まあ…それで、ウチのクリスはどのような事件の関係で逮捕されたのでしょう?」
「いや、一応、容疑はある殺人事件に関係している、あ、いや、その可能性もある…かも知れない、ということでして…」
コンコン。
ノックとともに扉が開き、ロイドが「失礼します」と言いながら入ってきた。
そして「おい!入れよ!」という彼の乱暴な声に促されて、両の腕を後ろ手に厳重に手錠でくくられた男が部屋に入ってきた。
男は頭からずぶ濡れだった。
「何故、こんなにびしょ濡れなんだ!」
無論、保安官長は尋問の実務も知っている。
尋問前に寝ている、もしくは気絶している容疑者にまずは気付けの一発をカマした結果であろう事も、それは結構通常な尋問過程である事、しかもとても緩い方の過程であることもよく知っている。
なのに、殊更、客人に聞かせる風に怒鳴る保安官長にロイドはといえば軽く肩を竦めただけだった。
ロイドからすれば、これから尋問を始めようかという時に客間に呼び出されたこの状況が全く分からない。
「課長から尋問を急げ、と指示されましたんで、とっとと叩き起こそうかと思いまして。」
「普通に起こせばいいじゃないか!」
「寝てるんだか気絶したまんまなのか外からじゃ見わけもつかなかったんで。」
保安官2人のどつき漫才を他所に、ご令嬢はずぶ濡れの男の方にワザとらしく手を伸ばした。
「ああ、クリス!そんなずぶ濡れで可哀そうに!」
「ではこちらが…?」
「…確かにウチのクリス・シーガイアです。」
何故かお嬢様はお連れの友達か何かの方をちらりと見て、彼女が頷くと、保安官長に力強く断言した。
「申し訳ございません、お嬢様。伯爵閣下のご家来衆の方とは露知らず、部下が通常の犯罪者同然に取り扱ってしまいまして。」
「……」
保安官長が名指しこそしなかったが連れて来たロイドに責を擦り付けながら詫びるのを、ロイドは直立不動で黙って聞いていた。
だいたい状況がよく分からない。
その上、この種の責任の擦り付けはいつもの事でいちいち反論しても仕方がない。
保安官長の言い方もまた反論しづらい上手な擦り付け方だったし、尋問を命じたのはラムズフェルドだが実際に水をぶっ掛けたのはロイドだ。
それに、そもそもこの種の言い合いで第三者もいる中で、上官にロイドが勝てるはずもない。
だから彼の言い分を殊更否定したりはしないが、詫びもしなかった。
そんなロイドに今度は保安官長が目配せした。
そしてロイドの方も全く状況の説明はないながらもトラブルの匂いだけは嗅ぎつけていた。
目の前の御令嬢は恐らく先程の不愉快極まるミーティングの最後でチラリと話に出た伯爵令嬢だ。
そして、このまま彼女の言い分をそのまま聞いていては何事か捜査に悪影響が出るのは間違いない。
保安官事務所に勤める者同士、容疑者を確保していながら余計な外部のチャチャで捜査に支障が出るのは何としても避けたいという思いは、そこだけは一致している。
それは理解しつつも、事前説明も何もなく、保安事務所には似付かわしくない明らかに貴族のご令嬢を前にして、結局は「何か言え!」という上司の無言のムチャ振りに、ロイドはムリムリ、口を開いた。
「しかし、身分証には冒険者と…」
「ウチには冒険者資格を持った者など大勢おりますわ。」
とにかく状況が全く分かっていないロイドの無理矢理捻りだした、しかしあまりヒネリのない抗弁に、伯爵令嬢は全く動じる事無く、簡単に斬って捨てた。
「しかし、現実に冒険者ギルドにいましたし…」
「大方、旧交でも温めに立ち寄ったのでしょう。そうですね?クリス?」
彼女の強い視線を受けて、びしょ濡れの男は恭しくアタマを下げた。
「お嬢様の仰る通りでございます。」
ウソつけ!この野郎!いい加減な話をしやがって!
ロイドの心の中の悪態を全く無視して御令嬢は心配そうな顔で問いかけた。
「何か酷い事はされてない?」
彼は首を振った。
彼が余計な事を言わなかったのを見た保安官長は、一瞬、安心した様な顔色になったが、びしょ濡れの男の方は当然、無かった事で済ます気は無かった。
彼は、首を振った拍子にロイドと保安官長の方にずぶ濡れの彼から飛沫が飛び、ロイドは顔色も変えないものの保安官長の方が少し嫌な顔をしたのをチラリと見て、殊更何でもない口調で付け加えた。
「ちょっと首を絞められて気絶したぐらいでして。」
「首を絞められて気絶!?」
お嬢様は驚いた口調と表情でのけぞった。
彼女の驚愕の表情で片手で口を押え、よろめいてソファの背もたれの方へ倒れ込んだ。すかさず隣の令嬢が彼女を支え、空いた方の手を握りしめる。
「ベス、大丈夫。あなたのクリスにケガはなさそうよ。」
「でも首を絞められて気絶したって…」
「大丈夫。伯爵様にもよく事情をご説明して、連れ帰ったらお医者様をお呼びして診て貰いましょう。」
「そうね…今後の事も含めてお父様とはよく相談しなくてはなりませんね…」
今後の事をリバードア行政トップの伯爵ご本人と相談する、と言われて保安官長の顔色がさっと変わった。
保安官事務所は当然、領主の支配下であり、領主代行であるレイボーン伯爵のご意向を無視するなど当然出来ない。
保安官長は簡単に掌を返した。
彼は一転してロイドを怒鳴りつけた。
「ロイド君!そもそも、君は何故、この…クリス・シーガイアが容疑者と決めつけたんだ!?」
容疑者である。
謂わば関係する人間で本件と無関係との証拠が揃ってない人間は全てが容疑者と言ってもいい。決めつけるも何もない。
しかも決めつけたのはロイドではなく、ロイドは他ならぬ上司である保安官長から命令を受けて逮捕に行っただけだ。
どんな捜査の結果、彼が容疑者とされたのかすら聞いてない。
それどころかどんな事件の容疑かもよく聞いてない。
とっととひっ掴まえて来い!と言われただけだ。
「私は課長、あなたから逮捕の命令を受けて逮捕しただけですよ。私よりもその辺の事情は課長の方がよくご存じなのでは?もし詳しい事情を知りたければ捜査した人間を呼んでお客様へご説明させては如何でしょうか?」
部下のロイドのストレートかつ正論な言い分にも、当然、上司である保安官長は何も納得しない。
彼は真っ赤な顔をして攻め口を微妙に変えて部下を怒鳴りつけた。
「ロイド君!そもそも捕まえるべきだったクリス・シーガイアとは彼の事なのか事前に確認したのか!?」
お客様もいる前なのに、というより客に聞かせるつもりで真っ赤な顔で怒鳴り散らすパワハラ全開な上官に対して、部下の方はと言えば悲しいかな慣れてしまっていて、カエルのツラに水とばかりに涼しい顔のまま反論を続ける。
「ギルドでクリス・シーガイアという冒険者はいるか、と聞いたら彼だ、という事でしたんで。」
「私が聞いているのは、彼が容疑者とされているクリス・シーガイアなのかと言う事だ!伯爵閣下のご家人であるクリス・シーガイア…殿を捕縛するなら、事前に慎重に確認しなくてはならないだろ!そんな基本的な事も分からないのか!」
「そこのクリス・シーガイアが伯爵閣下のご家来かどうかって基本的な事も知らされないまま、私はギルドにいるクリス・シーガイアをとっ捕まえて来いとしか言われてませんから。今更、このクリス・シーガイアで正しいのかどうかを私に言われましても何とも…」
「……っ…ベテランなのに上官が言わなければ自分で確認も出来ないのか!何の為の首席保安官なんだ!」
論点は逮捕内容の確認であったのに、いつの間にかロイドの捜査官としての資質の話にすり替えられてしまったわけだが、嫌な意味でこの論点のすり替えにも慣れてしまっているロイドはただ肩を竦めただけだった。
「容疑者はギルドにいる、ぐずぐず言わず今直ぐ捕まえて連れて来い!と命令されて何を確認するんです?むしろ小官としては、武装するギルドの連中が大勢いる中で抵抗する彼の身柄をなる早で確保して、首席保安官としての職分を周囲にも充分に見せつけたと考えておりますが。」
マズい事が起きれば全責任は部下の不始末としたい上官と、その種のトカゲのしっぽ切りを数限りなく見て来て簡単には掛かりませんよ、というベテラン部下とのどつき漫才は、見様によっては名人同士の丁々発止の遣り取りで見応えがある、とも言える。
が、逆に言えば無関係かつ無関心な伯爵令嬢達からすれば、見ても聞いても時間の無駄である。
ご令嬢は、いつ終わるとも知れない2人の互角の果し合いを途中で簡潔にぶった切った。
「彼は連れて帰ります。宜しいですね?」
有無を言わせない響きのご令嬢の言葉にロイドは口論を止めて無言で直立不動に直った。そして「俺は一捜査員でそんな権限はない」とばかりに宙を見つめて何の反応もしない。
「……はっ!」
部下のわざとらしくあからさまな姿に一瞬だけ苦々しく視線を投げつけて、ラムズフェルドは仕方なく了承の返答せざるを得なかった。
いずれにせよ、どちらが答えようと、実質領主である伯爵家ご令嬢が家を背景に圧力をかけている以上、どうしようもない。
保安官長はただ長いものに巻かれただけかも知れないが、彼も不満そうではあった。
我関せずと双方の遣り取りをシカトする態度をとっていたロイドも、いきなり言われて数日掛けて捕まえてきたわけで、内心では大いに不満ではあったが仕方がない。
この場の責任者を名乗るラムズフェルドの了承の言質を獲ったご令嬢とお連れの方は立ち上がった。
「クリス!」
「はっ!」
「帰りますよ。」
「はっ!」
伯爵家ご令嬢の号令に嫌がらせの様に小気味よく返事をしたシーガイア容疑者はご丁寧にロイドの方に背中を向けた。手錠をはずせ、というわけだ。
ロイドは上司の方を見た。
上司の方はと言えば、ここに及んでも素知らぬ顔で「俺は関係ない。捕まえたのはお前で、逃がすのもお前だろ!?」と言わんばかりにやり過ごそうとした。が、その手は喰わないロイドがわざとらしく「宜しいですか?」と念押しすると、ご令嬢方の視線が冷たく集中する中で渋々頷いた。
ガチャリ、と手錠が外される。
クリス・シーガイアは手を少しブラブラさせて動きを確認する様な動作をし、残る4人はそれを特に言葉を発する事無く眺めた。
そして用事は済んだとばかりにお嬢様が頷いて、保安官長も渋々立ち上がった。
それを見たご令嬢達は殊更優雅に礼をする。
その後ろで冒険者もアタマを下げていたが、お嬢様方から見えないのをいい事に雑な動作のそれは、礼儀作法に疎い冒険者らしいというよりは、保安官長と首席保安官を小馬鹿にしているのが明らかな仕草だった。
そして彼女は去り際にラムズフェルドの方へ正面から向き直って優雅にトドメを刺した。
「これ以上何かあれば、遠慮なくまずは当家にお問い合わせ下さいな。本人に直接ではなく。」
「……承知致しました。」
お嬢様はロイドではなく上司である保安官長に対して以後の直接の手出しを明確に禁じ、対する保安官長は苦々しい声音でこの場の責任者としてこれにも了承せざるを得なかった。
「俺の道具は?そっちで保管してんだろ?」
完全に上から目線のクリスの言葉に合わせ、伯爵家ご令嬢は再度保安官長を見て、官長はロイドを見た。
その目には既に抵抗の意志は無かった。
ロイドが実務担当者として答えた。
「受付で言やあ…いえ、受付で言って戴ければ返却されるかと。」
「そうかい。受付には先にアンタから言ってくんな。お嬢様の御前でいらん揉め事はしたくねえ。」
「お嬢様の御前」を強調しながら伯爵家の権威をカサにきたムカつく言い分にも、もうロイド達は抵抗出来ない。
「………了解です。誰か!」
ロイドが叫ぶと若い捜査官が扉を開けて顔を覗かせた。
「はい!」
「…フランク、悪いがコイツ…クリス・シーガイア…殿の荷物を受付に用意しておいてくれ。」
「ハァ?」
ロイドの指示に今の今までロイドと一緒にクリス・シーガイアを尋問するつもりで盛大に冷水をぶっかけたフランクは、不審げな顔を隠そうともせずにロイドを見返し、彼が塑像の様に表情を変えないのを見て、その後ろにいる上司の方にも視線をやった。
が、普段ならロイドの言葉を一々あげつらった挙句に衆人の前で人格まで含めて全否定も辞さない上司は、苦々しい顔でソッポは向いたものの、ロイドの言葉を否定しなかった。
「…了解しました。用意しておきます。」
事情を全く知らず、上司の態度を了承と理解したフランクが渋々返事をして下がったところで、レイボーン伯爵家令嬢は殊更ニッコリ笑って改めて言った。
「さ、帰りましょう。」
「ハッ!」
クリス・シーガイアが使用人宜しく殊更恭しい仕草で扉を開け、ご令嬢を先頭に3人は無言でアタマを下げる保安官長とロイドを尻目に出て行った。
扉がバタンと大きく不愉快な音を立てて閉まった所で部屋に残された2人はアタマを上げて、無言のまま視線を交差させた。
保安官長は、ガンッ!と机を蹴り上げた。
普段は仲は最悪だし、何でこんな無能が上司なんだ!?としか思っていなかったが、今の彼の気持ちだけはロイドにもよく分かった。




