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#73 クリスマスの考察

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#73 クリスマスの考察


12月後半。


今日は終業式の日で、午後から学校は休み。


この日の昼。学校が終わったあと、店長や楓は音楽イベントに参加するため

カレー屋の営業を終わらせてリハーサルへと向かった。

真乃、優衣奈もおらず店には私たち5人だけが残る形に。

楓からお小遣いと鍵を受け取って、今日は自由に過ごすことができるのであった。

そんな中フィレッチェはディエルに呼ばれ、下の階には私、リアン、バーランドだけになる....


「....い、いいんですか?ディエルはフィレッチェに任せといて.....」


するとリアンは静かになったカレー屋でディエルの心配をする。

まったく....お人よしなんだから.....


「あー、いいよいいよ。いつものことなんだし!

それに、下手に関わったら私たちに押し付けられるだけだから....」


押し付け....

もはや誰もがディエルを邪魔者扱いする。

だけど正直、アイツの世話はもうこりごりというのは事実だから仕方ない。


...とりあえず私はテレビを付けて、この話題から変えることにした。すると...


[はーい、こちら東京銀座の現在の様子です!

昼過ぎにも関わらず大勢の人で賑わっています!]


ちょうど外の様子を映しているタイミングだった。

にしてもこれ、どうやって画面に映し出しているのかしら....


[はい!今日はクリスマスイブということでね。学生さんたちの姿が多い印象を受けます。]


[なるほど。今日は終業式でしたね。]


へぇー....他の学校も今日が終業式なんだ....


[それでは早速、そこの学生さんにインタビューを行ってみたいと思います.....

こんにちは!今、インタビューよろしいですか?]


[は、はい....大丈夫です....]


アナウンサーに声をかけられ、驚いているメガネ姿の彼女。

...あら?この制服....同じ学園の人かしら....


[ありがとうございます!ズバリお聞きしますが、

今日、クリスマスの予定はありますか?!]


[特に...ない、です....]


この回答を聞いてテンパるアナウンサー。


[た、大変申し訳ありません!!あとでクリスマスプレゼント用意します...からね....?!]


その回答にこれまたテンパるさっきの生徒。


[あっ...で、でも.....帰ってから親とケーキやチキンは食べます....よ....]


[なんだ、予定あるじゃないですか....!]


[これで....いいんですか....]


[家族と過ごすクリスマスも立派な予定です!

ケーキとチキンいっぱい食べて、家族と楽しいクリスマスを過ごしてくださいね!

以上、中継でした!]


テレビは一旦区切られ、スタジオが映し出される。


「ねえねえ、さっきからクリスマスって....何?」


「それ、私も気になってました....」


そのタイミングでバーランドとリアンが呟いた。

私は楓や藍、美歩たちから教わった知識を基に2人に教えてあげる。


「...クリスマスはケーキやチキンを買って家族や友人、恋人とパーティをしたり

街で特別な時間を過ごしたりする日なんだそうよ。どうしてかまでは知らないけど。」


そう、私もただ教えてもらっただけでちゃんと調べているわけではない。


「へぇー!何それ!まるで誰かの誕生日みたいじゃん!」


「言われてみれば....確かにそうね。」


もしそうなると、この世界で暮らす人の多くが同時にお祝いするパーティなのだから

相当すごい人の誕生日ということになるわ。


するとお客さん用の本棚にあった雑誌を眺めてリアンが

何か気づいたような顔をして私たちに声をかける。


「...あ、2人とも、見てくださいこれ。その考察は当たりみたいですよ。」


見ると雑誌の半ページに特集が組まれており、大きな見出しには

クリスマスの起源や由来、と書かれていた。

このページに簡単な説明が書いてあるみたい。


「イエス....キリストの.....生誕を祝うお祭り....?」


誰それ。しかもこの国ではその本来の行事としては行われていない.....?

見れば見るほど訳が分からなくなる。


「あー!もうよくわかんないけどさー!

とにかく今日は、みんなでケーキやチキンを食べてお祝いする日ってことでOK?!」


バーランドは難しく考えるのが好きではない。

とりあえず今までの情報をまとめると、そういうことになる....のかしら?


「では、今夜はみんなでクリ....スマスパーティですね。」


「やったあ!!ケーキにチキン、それからそれから....!」


バーランドの話を聞いていると早速お腹が空いてくる。

っていうかお昼もまだだった気が....


などと話していると、突然ディエルが2階から戻ってくる。


「何?!ケーキ?だと?!うおおおお!!」


いつから聞いてたんだか....

ケーキという言葉にだけ反応し、客席の近くを走り回る。


「どこだどこだどこだーー!!」


「ちょっと....やめなさいディエル。せっかくこの辺は綺麗にしたんだから.....」


しかし私の声も空しく、ディエルは入口の棚を散らかし

さらに厨房のほうまで行こうとしている。んもう....!!


「時よ....彼の者の動きを止めん....」


ぴたっ....


厨房に行こうとしたディエルの動きは止まり、静かになる。


「はあ....本当は使いたくなかったけど、

これ以上この店やこの町に迷惑かけるわけにいかないし.....」


屈辱....

こんなくだらないことでこの魔術を使ってしまうだなんて.....


今までもおとなしくしていたほうとは言え、営業妨害や迷惑行為、器物破損など

ちょこちょこやらかしている。だからこれ以上迷惑かけるのを見ていられなかった。


「わあ!そうだった!...なら最初から、魔術を使ってればよかったんじゃん!!」


バーランドはそう言うが、これは一応封印されし魔術である。


「それはできない。止めれば止めるほど、私の細胞はどんどん弱まっていくからよ。」


「そんな.....」


「....とにかく今は急いで。15分くらいならまだそこまで影響は出ないはずだから.....

それまでに何とかケーキを用意してほしい。」


目の前にいる2人にお金を渡し、ケーキをお願いする。すると....


「いや、それなら私が行ってこよう。」


ちょうどそのときフィレッチェが下りてきた。

一応世話役としての責任を感じていたのだと思う。


「私だって止めようとしたさ....!

だが、奴のケーキ対する反応は早く、捕まえる頃には既に....」


「「いいから早く!!」」


私とバーランドに急かされフィレッチェがケーキを買いに行くことになる。


やっぱりいつまで経ってもコイツはコイツね.....

クリスマスだろうが何だろうが、相変わらず迷惑被る私たちなのであった....


続く....


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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