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#61 はじめての魔術~フィレッチェ編

~おとめtheルル~

20代くらいの青年。

イラスト、アニメ、ゲームが趣味。


文章は丁寧に書き込むけど遠回りな表現は苦手。

小説の腕はアマチュアなので、優しく見守ってね。

#61 はじめての魔術~フィレッチェ編


10月。

先月の体育祭で起きた事件は私が発端だったことを校長や福岡先生に自白。

さらにフィレッチェたちに魔術のことを話してしまった件も合わせて告白した。


そのことで福岡先生は私以外の4人にも顔を出して欲しいと提案。

どうやらゲート繋がりでやってきた私たちの実態を把握しておきたかった模様。

異国の不法侵入者を野放しにするわけにはいかないそうで。


...そんなわけでとりあえず校長や福岡先生を交えて一緒に話をしてみたところ、

私以外の4人も校内に立ち入ることを許可されることに。

それはつまり魔術の件について許してもらったと捉えることも可能であった。


...話し合いが終わった帰り。校内を勝手に駆け回るディエルを見たフィレッチェは、

彼を魔術で別の次元に閉じ込めたいと提案。


しかし魔術書は校外への持ち出し禁止かつ、

魔術は基礎知識がないと使えないため、私が直接使い方を教えてあげることに。


私はこのあと授業があったので、放課後もう一度空き教室に集まって

魔術について話し合うことになるのであった....。


------------------


放課後。


私は授業が終わると真っ先に例の自習室へ向かう。

するとそこにはちゃんと4人とも揃って待っているのであった。


「待っていたぞ。」「やっほー!」


フィレッチェとバーランドは挨拶する。一方...


「やったー、また勝ったぜー!」


「サスガユウシャサマ。」


今日の彼のゲーム相手はリアンがしている模様。


「...おっと!魔術が帰ってきたぜ!」


いや、私は魔術じゃないから...!!

...なんてコイツ(ディエル)にツッコんでも仕方ない。


「みんなお待たせ。たぶんこの部屋なら

誰も入ってこないと思うから心配しなくてよ。」


ここは隣も空き教室だし、クラス教室がある棟から

離れているので先生も方含めてめったに入ってくる人はいない。

実は学校初日(始業式日)の探索で下調べ済みなのである。

...まあそもそも次元が変わるから部屋に入っても気づかないはずだけどね。


「じゃあ早速、空間魔術を試してみようかしら....」


...本来、空間を操る魔術は封印されている。

魔術の封印を免れて使っていたのは風魔術や光魔術など、一部の魔術だけ。

しかし先日、空間魔術についての話を校長から聞いたとき、

私のことを信頼してその封印を解く方法をじきじきに教えてもらっていたのである。

フィレッチェも興味があるみたいだし、何より私が興味ある。

でも、どうしてそこまで......


私は魔力を集中させるため両手を前にかざす。そして祈りのポーズで目をつむった。

しばらくこの状態のまま魔力が溜まるまで待つ。


「...なるほど。この様子じゃ魔力が溜まるのに時間がかかりそうだな。

よし、今のうちにバーランドとリアンにも魔術についての基礎を教えてやろう。」


「ありがとうございます...」「わーい!私も早く魔術のこと知りたーい!」


私が魔力を溜めている間、リアンとバーランドはフィレッチェから

魔術の基礎を教えてもらっていた....。


----------------


「へぇー。術式は自分の意識下にないと発動しても魔術を感じることはないのね。」


「ああ、そういうことだ。

...つまり今はフィアラと我々以外に魔術を使っていることが分かる奴はいない。」


さすがはフィレッチェ。

わずか半日で魔術についての知識を完璧に理解している。


「しかし、魔術の封印を解く方法を教えてもらうとは....

フィアラのやつ、本当に信頼されているんだな....?」


....このときの私たちは本当に愚かだ。

どうしてみんな、校長の信頼を真に受けてしまったの...?

どうしてみんな、封印を解くことに違和感を感じなかったの....?

よくよく考えれば分かる怪しさに、今はまだ誰も気づき得ないのであった....


-----------


しばらくして。


私の手には魔力が溜まっていた。

そして祈るようなポーズをしたまま、その手を勢いよく上に突き上げる。すると....


ズン.....


封印が解けた感覚....!

へえ...はじめてでもちゃんと分かる感覚なのね。


「....さあ....これで空間魔術の封印は解けたはずよ。

あとはみんな。私と一緒に手をかざして。」


私の指示通り、手をかざしてくれるディエル以外の3人。

ディエルについてはフィレッチェが無理やりかざすのであった。


「魔力よ.....今こそ新たなる次元を我々に....示したまへ!!」


その瞬間、紫色の強い光が辺りを包み、

私以外であるフィレッチェ、バーランド、リアン、ディエルの4人を

別の次元に送り込むことに成功した。


「...わああ、何これ!?壁を通り抜けられる!?」


はじめての別次元に興奮しているバーランド。

しかし....


「違うだろ。今、見えている世界と違う空間にいるだけで

実際にこの次元に壁などないからな。」


フィレッチェは冷静に今の状況を説明する。

さすが賢者さま。理解が早いわね。

そんな中....


「ギャハハハハハ!!走り放題だぜー!!」


ディエルはここでも走り回っている様子。

それを見たリアンはディエルがまた勝手に離れることを心配していた。しかし....


「ギャハハハハ....あいでっ!!」


走り回った勢いでさらに遠くへ行こうとするディエルだったが、

見えない壁に衝突してひとり、ひっくり返っていた...。


「あれ...?これ以上先には進めないのですね。よかった....」


リアンはディエルが衝突した先に手を伸ばし、見えない壁があることを確認する。


「ふむふむ。なるほど。

どうやらこの術式の展開する範囲だけが、空間移動の対象なわけか。


一方、フィレッチェはここでも冷静に今の状況を説明。


...まあこれで空間魔術がどんなものか体験できたでしょう。

あんまり長く使い続けると身体に影響が及ぶ可能性があるのでほどほどに...。


「さて、そろそろ戻.....」


こうして術式を閉じようと考えていたそのとき...


ガラガラ...


「お、お邪魔しまー....」


「...って、優衣奈!?なんでここにいるの!!」


私は驚いてそう叫ぶ。

そう、術式が関与していない優衣奈とは違う次元にいるため

この空間に入ってくることなどできないはずだ。


「なんでなのよ...!術式は完全に成功しているはず...!!」


バーランドからも優衣奈が見えたようで、そのように叫ぶ。


とりあえず術式を中断し、一旦優衣奈と話をすることに。

魔力を放ったままでは危険と判断したためである。


大丈夫。術式を中断した場合、

もう一度術式を展開するだけで再開できるわ。

まあ一時的に向こうの次元とは離れることになるけど.....


「い...今のは...」


詳しく話を聞こうと近づいてきた優衣奈の腕を

無理やり引っ張り、すぐに扉を閉めるのであった...


続く...


はじめまして、おとめtheルルです。


クスッと笑える作品を作りたくて文章を書きはじめました。

気軽に反応を頂けると嬉しいです。


少しでも楽しんでいただける作品を目指していきます、

どうかよろしくお願いいたします!

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