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78はヒーローに非ず  作者: Mr.後困る
6thSEASON
68/416

第67話【鉄拳】

前回のあらすじ

バッティングセンターに向かった小波

自分の職場である対怪人課に出勤した小波、自分の席にはダンボールが置かれていた。

私物をこの中に入れてさっさと出ていけと言う事なのだろう。


「姉御・・・行っちゃうんですか?」


自分を慕う元チンピラの警官が声をかける。


「・・・・・これからも頑張りなさい」

「姉御~」


仕打ちに怒りを感じながら、自分を慕う子分に声をかけてその場を去る小波。


「・・・・・・・」


元々の元凶は夢宮だが、ボスも生かしては置けないと心の中で誓った小波。




その日の夕方、帰り際にボスの車の近くで待つ小波。

そしてボスがやって来た、その姿を認識した瞬間、体の中が怒りで満たされた。

小波の姿は怪人のそれとなった。

小波は車を思い切り殴り飛ばしボスに叩きつけた。


「!!」


ボスは持ち前の身体能力でそれを躱した。


「なんだぁ!?」


ボスが叫ぶか叫ばないかのタイミングで小波が駆け寄り

ボスの腹部に思い切りパンチを喰らわせた。

ボスは口から血を吹き出し吹き飛んだ。


『見たか!!これが正義の鉄拳だ!!』


壁に叩きつけられる車と車に叩きつけられるボス。

悠々と小波は立ち去ろうとした、しかし。


バンバンバンッ!!


と銃声が鳴り響く。


『っ!!』


背中に何発か銃弾を受けた小波。

振り向くとボスが銃を此方に向けて撃っていた。


『このっ・・・死にぞこないめぇ!!』


ボスに走り出す小波、その距離30m、20m、10m・・・とそこまで近付いた所で・・・


パパパパパパパ!!!


対怪人用の特殊銃弾が小波に襲い掛かる!!


『っ!!こんな銃弾!!』


殴って銃弾を全て弾く小波、シャコのパンチ力、スピードは非常に速い為

こんな芸当も可能なのだろう、しかし勿論銃弾を殴った為、手に甚大なダメージを受けた。


『糞ッ!!』


自分を撃った方向を見る小波。

如何やら展開していた警官隊の一人が自分に向けて撃ったらしい。

展開はまだ終わっていない、このまま待って居たら確実に殺される。

そう考えた小波はその場を全力疾走で逃げ去った。


『殺し損ねるなんてっ!!最っ悪!!』


そう絶叫しながら街中に逃げ込む小波。

路地裏に逃げ込み、警察の追跡を撒く事には成功した。


『はぁ・・・また明日まで待つかな・・・』

『明日なんかお前には来ないよ』


後ろから奇妙な声がしたので振り返る小波。

次回【正義】

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