第67話【鉄拳】
前回のあらすじ
バッティングセンターに向かった小波
自分の職場である対怪人課に出勤した小波、自分の席にはダンボールが置かれていた。
私物をこの中に入れてさっさと出ていけと言う事なのだろう。
「姉御・・・行っちゃうんですか?」
自分を慕う元チンピラの警官が声をかける。
「・・・・・これからも頑張りなさい」
「姉御~」
仕打ちに怒りを感じながら、自分を慕う子分に声をかけてその場を去る小波。
「・・・・・・・」
元々の元凶は夢宮だが、ボスも生かしては置けないと心の中で誓った小波。
その日の夕方、帰り際にボスの車の近くで待つ小波。
そしてボスがやって来た、その姿を認識した瞬間、体の中が怒りで満たされた。
小波の姿は怪人のそれとなった。
小波は車を思い切り殴り飛ばしボスに叩きつけた。
「!!」
ボスは持ち前の身体能力でそれを躱した。
「なんだぁ!?」
ボスが叫ぶか叫ばないかのタイミングで小波が駆け寄り
ボスの腹部に思い切りパンチを喰らわせた。
ボスは口から血を吹き出し吹き飛んだ。
『見たか!!これが正義の鉄拳だ!!』
壁に叩きつけられる車と車に叩きつけられるボス。
悠々と小波は立ち去ろうとした、しかし。
バンバンバンッ!!
と銃声が鳴り響く。
『っ!!』
背中に何発か銃弾を受けた小波。
振り向くとボスが銃を此方に向けて撃っていた。
『このっ・・・死にぞこないめぇ!!』
ボスに走り出す小波、その距離30m、20m、10m・・・とそこまで近付いた所で・・・
パパパパパパパ!!!
対怪人用の特殊銃弾が小波に襲い掛かる!!
『っ!!こんな銃弾!!』
殴って銃弾を全て弾く小波、シャコのパンチ力、スピードは非常に速い為
こんな芸当も可能なのだろう、しかし勿論銃弾を殴った為、手に甚大なダメージを受けた。
『糞ッ!!』
自分を撃った方向を見る小波。
如何やら展開していた警官隊の一人が自分に向けて撃ったらしい。
展開はまだ終わっていない、このまま待って居たら確実に殺される。
そう考えた小波はその場を全力疾走で逃げ去った。
『殺し損ねるなんてっ!!最っ悪!!』
そう絶叫しながら街中に逃げ込む小波。
路地裏に逃げ込み、警察の追跡を撒く事には成功した。
『はぁ・・・また明日まで待つかな・・・』
『明日なんかお前には来ないよ』
後ろから奇妙な声がしたので振り返る小波。
次回【正義】




