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【改稿版】異世界転移した俺は万能スキルでスローライフを謳歌する  作者: みなと劉


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46/49

46 翌朝朝食後に野菜類と果物の収穫へ行き畑を耕す

 翌朝。

 今日の朝食は、いつもの食パンではなく和食にすることにした。

 炊きたてのご飯、味噌汁、豆腐、それにレタスとトマトのサラダ。

 湯気の立つご飯と、ふっくらした豆腐、みずみずしいサラダが食卓に並ぶと、朝から贅沢な気分になる。

「これは……朝から豪華ですね!」

 メセタが目をきらきらさせて喜んでいる。

「たまには和食の朝もいいだろ」

「いいです!とてもいいです!」

 尻尾が揺れている。

 ふたりで「いただきます」と声を揃えて、朝食を味わった。

 炊きたてのご飯はそれだけで甘みがあって、味噌汁が体に染みる。

 穏やかな和食の朝は、それだけで一日のいい滑り出しになった。


---


 朝食後、後片付けを済ませてから外へ出た。

 裏庭の畑へ向かう。

 収穫作業に入る前に、まずは軽く身体を動かすことにした。

「柔軟だけやりましょう」

 食後すぐに激しく動くのは身体に負担がかかるが、軽い柔軟運動なら血の巡りもよくなって調子が整う。

 腕を伸ばし、腰をひねり、足の筋を伸ばす。

 ほんの10分ほどの柔軟で、身体がじんわりとほぐれていく。

 メセタも隣で、前足を伸ばしたり背中を反らしたりと、自分なりに身体を伸ばしていた。

「我が君、これはいい習慣ですね。身体がすっきりします」

「だろ?毎日のことだから、こういう小さなことが大事なんだよ」


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 身体がほぐれたところで、倉庫から収穫用の鋏とコンテナ、それに鍬を取り出した。

 畑を見渡すと、今日もまた野菜と果物がたわわに実っている。

 収穫用の鋏で野菜を切り取り、果物をもいで、次々とコンテナに移していく。

 もはや手慣れた作業だ。

 収穫を終えたら、鍬を握って畑を耕す。

 新しく二つの畝を作った。

「ここの畝にはさつまいも」

「ここの畝には人参」

 それぞれ念じる。

 さつまいもは焼き芋にしても、煮物にしても、菓子にしても使える万能な作物だ。

 人参も料理の彩りと甘みに欠かせない。

 続いて、果樹用の場所を二か所作った。

「この場所にはバナナ」

「この場所には葡萄」

 バナナはそのまま食べてもいいし、デザートにも使える。

 葡萄は生食はもちろん、ジュースにもなる。

 果物の種類が増えれば、生ジュース作りの幅も広がる。

 今日使う分の野菜と果物だけを手元に残して、残りは倉庫へ運び込んだ。


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 家に戻って、フルーツサラダを作ることにした。

 今日は、昨日から考えていた「フルーツマヨネーズソース」の作成にも挑戦してみる。

 まずは試しに、りんごを使ってみよう。

 りんごをおろし金で丁寧にすりおろす。

 しゃりしゃりとした感触と共に、果汁を含んだおろしりんごがボウルに溜まっていく。

 そこにマヨネーズを加えて、少量の穀物酢を入れる。

 よく混ぜ合わせて、味を見る。

 りんごの甘酸っぱさと、マヨネーズのコク、酢のさっぱりした酸味。

 三つが絶妙に絡み合っていた。

(うんうん、この味だ)

 フルーツマヨネーズソースの完成だ。

 すりおろしたりんごが入ることで、口当たりがまろやかになって、果物のサラダによく合う。


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 ソースを作りながら、ふと考えた。

 穀物酢の代わりに、フルーツビネガー、つまり果物酢を使うのもいいかもしれない。

 代表的なフルーツビネガーには、りんご酢、ぶどう酢、みかん酢がある。

 ただ、この中でみかん酢だけは、かなり手に入りにくい。

 理由は、その作り方にある。

 みかん酢は、みかんの果肉ではなく皮から抽出して作られるのだ。

 果肉から作られるりんご酢やぶどう酢と違って、皮を原料にするぶん手間がかかる。

 しかも、数百個分の皮から取れる酢の量は、わずか100mlほどとも言われている。

 それだけ貴重なものなのだ。

 もし作れるなら、料理にちょっとした特別感を加えられるだろう。

(みかんの木も植えたし、皮もたくさん出るな……みかん酢、いつか試してみるか)

 頭の片隅で、新しい計画が芽生えていた。

 料理の世界は奥が深い。

 知れば知るほど、試してみたいことが増えていく。

 俺はソースの味を最後にもう一度確かめてから、満足して頷いた。


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