ただひたすらに、全力で
ドーーーン
「全員一斉にスタート!緑組はちょっと出遅れたかー!?」
合図と同時に私はスタート。とにかく全速力で、全力で
緑組の春瑠ちゃんとの勝負次第で体育祭の一位が決まるとか、毎年恒例のとか、そんなのは今の私にはどうでも良かった
とにかく、私はしっかり、かもしれないとかじゃなくて、しっかりと、自分の気持ちを伝えたい
だから、こそ
「うおおおおおおおおおお」
私は今日この競技で、一番にならなくちゃいけないのだ
パサッ
シュバッ
私はしっかり、棒に吊るされた紙を掴み取る
遥乃ちゃんが上手くやってくれたおかげでここに立つことができた。しかし競技に出たら頼れるのは自分自身だけである。結局、本当に自分の目標を叶えたければ、自分自身が強くなくちゃいけないのだ
紙は全6種類。それはこの学校のクラス数でもある。つまり六分の一
当てられたかどうか、私は息をゴクリと飲みながら恐る恐る紙を開く
ペラ
凄まじい高揚感で心が一瞬で満たされたのがわかった。でも、留まっている暇はない。私は優の方へ全力で走り、腕を無理やり掴む
そして、他のみんなが誰を連れるか悩んでる中、私たちはゴール
「紙を確認させてください」
私は審査係に紙を渡す
「…なるほど、これは本当にそうですか?」
「はい、優は私にとって大切な存在ですから」
私はまっすぐな表情で答えた
「そうですか、わかりました」
そう淡々と返すと、審査係の人は運営テントに向かって◯サインを送る
この瞬間、私たち青組の優勝が決まった




