ご飯作る時に変な音したけどこれ食べて大丈夫なやつなのか?
ドカーン!!
バコーン!!
ボーーーーーン!!!
下から聞こえる騒がしい音で俺の目は覚めた。なんだ、テロか?それとも泥棒?そんなふうに考えながらベッドから起き上がり、まあ大丈夫だろうと呑気に腕を伸ばし眠気をかき消す
「おーい、朝だよー起き、ああ起きてたの」
エプロン姿の結月が入ってきた。特に外傷はない
「あぁ...なんか変な音が聞こえて目が覚めちまった」
「そっか。今日は見せたいものがあるから、早く着替えて下来てね」
結月はそう言ってニコニコ俺の部屋から出ていった。見せたいものか...一体なんだろうか
物騒な音、エプロン…
……
はっ、まさか
俺は急いで着替えと支度を済ませ、1階に下りると
「じゃーん!」
なんかめちゃくちゃ美味しそうな朝食が並んでいた
「もしかして全部自分で作ったのか?」
「うん!優のお母さん今日出張でしょ?だから私が代わりに作ってあげることにしたんだ」
ああ、そういえば今日お母さん出張とか言ってたな。とりあえず俺は席に座り、料理に顔を近づける。さっきの音的に、味は嫌な予感しかしない
「いただきます」
恐る恐る口に食べ物を運ぶ
モグモグ...
「どう?」
結月が訊ねる
「え、美味しい...」
普通にびっくりした。あの物騒な爆発音みたいな音からはまるで想像もできないような美味しい料理だった
「ほ、ほんとに!?ありがとう!」
結月が少し照れている。俺は照れるようなこと言ったつもりなかったが
「ごちそうさまでした」
本当に美味しかった。これならいくらでも食べられる
「はい、これ鞄にいれて」
結月が俺に包んである何かを差し出す。形的に...
「もしかしてお弁当も?」
「そうだよ〜」
「そこまで気遣わなくてもいいのに」
………
「おーい、お弁当いらないの〜?」
「あ、ごめんごめん」
またボーッとしてしまった。最近こういう事が多くて困る
「よし、学校いくぞー!」
結月が右手をあげて言った
「きゃっ!」
強い風が吹き、結月のスカートがパンツが見えそうになるギリギリのラインまでめくれる。結月は顔を真っ赤にしながらスカートを抑えた
「大丈夫か?」
「うう…スカートまだ慣れ切ってなくて…」
「そうなのか」
「うん、下が本当に落ち着かないし、なんかスースーするし」
「うちの学校もズボン選択できたらいいのにな」
「まあスカートで全然いいんだけどね」
「は、なんで」
「女の子っぽいから」
「そう言う理由かよ」
昼休み、俺はお昼を結月と友人の飯嶋 颯太、遥乃さんの4人で食べていた
「弁当も美味しいな」
「へへ、よかった」
結月が喜ぶ
「いいな〜俺も食べたい」
颯太が羨ましそうな顔をした
「じゃあこれならやるよ」
俺はピーマンを颯太に差し出す
「いやこれもらっても嬉しくないから」
「残念」
「はぁ全く…」
遥乃さんが呆れた声でいう
「それはそうと、優がまた学校来てくれてホッとしたよ」
「ああ、それは本当にその通りだ」
「あ、ありがとう…はは…」
俺は少し照れた
「あんな奴のことなんかさっさと忘れちゃいな〜」
結月が肩を叩きながら言った
……
そう簡単に忘れられたら苦労しないんだけどな
「そういえばこの後体育か」
颯太の放った一言で思い出した。そう、今日はこれから体育の授業がある。俺の高校の体育は男女別の授業。つまり結月と俺は違うとこで授業を受けることになる
「じゃあペア組んで〜」
先生から指示がかかり、俺は颯太とペアを組む。今日はサッカーの授業。颯太とパス練習を始める
「結月と楽しそうだよなお前」
「そうか?」
「ああ、前からすごい仲いいなとは思ってたけど」
「……でもそういう目では見てないけどな」
「は、そうなのか?」
颯太が以外そうな顔になり、ボールを止める。
「ああ」
「それはまたなんで」
「だって」
「おいそこ!サボるな!!」
先生から注意される
「あ、すみません!この話はまた今度な」
「あ、ああ」
俺らは黙って練習を再開した




