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TS娘でも恋しちゃう!?  作者: 宮島485


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56/66

私、元はあったんです

用を足し終えて、言われた通りトイレ前に行くと例の女の子がいたのだが


「えっと...」


その子は、朝の始業式にて表彰されていた例のボーイッシュちゃんだった


「どうすれば黙ってくれますか?」


顔を真っ赤にしながら、上目遣いで俺に訊ねる。今朝見た強気な少女はどこかへ行ってしまったようだ


「いや、どうすればも何も…」


俺は困った表情で目をそらす


「体ですか!?身を委ねれば満足ですか!?」


話が飛躍しすぎだ。そんな必要ないぞ


「一回落ち着け」


俺はその子の肩に手を置く


「そ、そうですね。優しくお願いしま…」


「いやだからそういう意味じゃないから!」


俺はツッコミを入れるような食い気味な口調でそう返す


「違うんですか?」


涙目になりながら床に向けていた視線を俺の目に向ける


「ああ、違う」


「そうですか…なんかすみません」


左足で小さく円を描きモジモジしながらぺこりとお辞儀される。別に謝る理由もないと思うんだが


「いやまあ…ところで、なんで男子トイレに?」


俺がそう言うとビクッとした。すると小さな声で呟く


「私、少し前までついてたんです」

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