57/75
ナニをすればいいですか?
そうか、ついてたのか。それなら仕方ないな、うん。仕方な…
「は?今なんて」
俺は目を丸くした
「ですから、ついてたんです」
「ついてた?何が?」
俺はバカなフリしてもう一度聞き直す
「私みたいな女の子を気持ちよくするアレですよ!私、元は男の子だったんです!」
女の子は顔を真っ赤にしながら叫んだ。叫んでいい内容ではないが
「…」
つまり、あれだよな?結月とか、虹咲さんたちと同じ類ってことか…ああ、やっと理解した
「ああ、そう言うことか。そういえば聞いてなかったけど君の名前は」
「黒川ひなたです。一年です」
顔を真っ赤にしたまま恥ずかしそうに答える
「ひなたさんね。俺は藤本優。二年だ」
「あなたの名前は聞いてないですけど、藤本先輩」
スカートを両手で掴みながら言う。確かに聞かれてなかった
「でもこういうのって、名乗り返すのがマナーじゃない?」
「一理あります…で、私はナニをすれば黙ってくれますか?」
「何をって…何を?」
「私がTS娘だったってことをどうすれば黙ってくれるか聞いてるんです!」
真面目な顔でひなたさんが言う
「いや、何をしなくても言ったりしないけど」
俺は頬杖をかきながら困り顔で答える
「え?」




