納得の答え
俺はとても満足な気分でプラネタリウムを出ることができた
「優、すごかったね」
虹咲さんもとても満足そうだ。来て良かった。遥乃さんに感謝しなくては
「ねーおねえちゃん」
「ん、どうしたの」
「ままも、あのほしのなかにいるのかなぁ?」
佳奈ちゃんの言葉に、皆が足を止める
「う、うんそうかもね。あ、ちょっと結月さ、この子の面倒見ててもらえる?」
つかさ先輩が焦るような表情で言う
「あ、いいですよ。ほら佳奈ちゃんおいでー」
結月が佳奈ちゃんを抱っこする構えをする
「わーい、結月お姉ちゃん!」
佳奈ちゃんがニッコニコで結月に向かい、抱っこされた。切り替え早いな。まあ小さい子ってみんな感じか
「優くん」
結月たちと共に移動しようとすると、つかさ先輩に呼び止められる
「なんですか?」
俺は振り返る
「ちょっと、話したいことがさ」
真面目な表情で俺にそう言った。まあ、告白イベントではなさそうだ
俺はつかさ先輩に連れられ、皆が向かった逆方向へと連れて行かれた。一体何用なのだろうか
「ごめんね、急に」
つかさ先輩が悲しみを交えた笑みを浮かべる
「いやまあ俺はいいんですけど、どうしたんですか」
「結月が、TSした理由は聞いたんだっけ」
「はい。俺に元気になって欲しいからって」
「私も、同じような理由なんだよね」
「え」
俺はその言葉に驚愕する
「まあ、びっくりするよね。聞く?"おれ"の過去」
一瞬だけ、本当に一瞬だけだが、つかさ先輩の姿がお兄さんに見えた




