投影機の回答
投影機から光が放たれ、星が天井に映し出される。が、これは街の明かりを考慮した上で市役所の屋上から視覚的に観測できるものらしい
「それでは、街の明かりを全て消して、本当の夜空を見ていきましょう」
さて、いよいよ本命だ。この先に見える光景に、俺が求めている答えが待っている
「ではみなさん、目を閉じてください。私がいいというまで、開けてはいけません」
というアナウンスとともに、皆が一斉に目を閉じたが、俺はなぜだか逆張りしたくなってあえて閉じなかった。結月にこの事実を伝えたらつまんないやつって思われるだろうに
俺以外の皆が目を閉じた頃、街の明かりが消され、天井の星に変化が現れる。そして
目の前には涙が出そうなくらい美しい宇宙が広がっていた
「それではみなさん、目をあけてください」
「「「おお〜!!」」」
「す、すごい」
美しい光景に感動した虹咲さんが天井を見つめたまま呟く
「美しいですよね。ちなみに私は南極で実物を見たことがありますが、本物はこの一万倍綺麗ですよ」
いきなりのジョーク混じりのような自慢のアナウンスに、会場には驚きと笑い声が聞こえた。それにしても、綺麗だな…これが、虹咲さんの言った女の子から見た世界の美しさ、なのだろう。本当に美しい。今までの悩みが全部、どうでも良くなってくる。そう、どうでも…




