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11話 【復讐者】

 


 な、なんだったの?


 

 とにかく確認、確認。



 瘴気耐性⋯瘴気への耐性。


 属性:瘴気⋯瘴気に関するものに補正。




 瘴気耐性はいいとして、属性:瘴気?


 魔法に瘴気なんて属性があるんだね。


 

 ちょっと驚いたけど今度試してみるか。



 それにしても⋯⋯【復讐者】だっけ。


 あれが発動したって言ってたっけ。



 もう一度スキルを確認してみようか。





 【復讐者】・・・精神的、肉体的ダメージを力に変換する。





 力、か。



 まだ一度しか発動していないからわからないけどこれって実は結構優秀なスキルなんじゃないか?


 


 小説とかほど単純ではないけど、結構スキルの有無は重要なはずだ。


 魔力操作や無属性魔法を習得したとき、雲泥の差⋯⋯とまではいかないけど結構効果とかが良くなった。



 そんなスキルを習得出来る【復讐者】は優秀ではないだろうか。


 


 そもそも、精神的、肉体的なダメージなどどこにでもある。


 そんな時に常時スキルの習得を目指して頑張っていると思えばかなりいい。



 

 まぁ、「力」と書かれているだけで毎回スキルなのかはわからないけど⋯⋯。







 ふふ。




 思わず笑みが出る。



 確実⋯⋯とはいかないが強くなるための力をまた一つ、いやたくさん手に入れることが出来るのだ。



 それにしても、【復讐者】か。



 もっと復讐者らしい人はたくさんいるだろうに⋯⋯。



 まぁ自分がそうでないことは否定しないけど。


 


 自分の中にあるこの暗くて冷たいもの。


 これがきっと復讐心というやつだろう。


 


 死んだときから、いやボク・・が生まれた時から渦巻いているこの気持ち。


 

 一人、二人ではこうはならないだろう。



 何十人、何百人。


 

 どれくらいなのか正確にはわからないけどたくさんの人が、記憶が、心が作り出したフクシュウシン




 しかし、こんな気持ちに流されるわけにはいかない。


 こんな激情に流されてはいけない。




 復讐が悪いから?



 復讐が醜いから?



 復讐が正義に反しているから?





 いや、違う。



 そうじゃない。





 激情には流されてはいけない。




 流されるなんて馬鹿がすることだ。




 しかし、人間の精神じゃすぐに流されてしまうだろう。





 だが、自分は違う。



 たくさんの記憶からつくられた化物ボク



 人間のような軟な精神じゃない。



 だからこそ出来ること。




 激情は流されるものではない。



 激情に支配されるのではない。



 激情を支配するのだ。



 復讐心を支配し復讐を実行する。



 他人ヒト化物ボクを何と呼ぶだろうか。



 馬鹿?愚者?化物?狂人?



 まぁそんなことはどうでもいい。












 自分ボク化物ボクを正義と呼ぶ。

















 《 狂気 を習得しました》


 《 称号 復讐者 を獲得しました》


 《 称号 歪んだ正義 を獲得しました》


 《 【復讐者】が発動します》


 《 自心制御 を習得しました》


 



 



 



 

貴方は化物カレをなんと呼びますか?

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