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剛腕JK  作者: ロキ
76/92

ブラックアウト

今日は2話投稿です

12時

18時

に予約入れてます


 夜ご飯を食べそこねたあたしは、猛烈にお腹がへっていた。


「やっと起きたか……

このお寝坊さんめ。」


「え? 朝早い時間だと思うけど……

6時くらい?」


「7日目のな。」


「え?

5日目の朝じゃないの?」


「いや、沙有珠さうすは、まるっと2日寝ておったぞい。」


「えーー! うそー!?」

「本当じゃよ。

起きてくれてよかったわい。寝たままあっちの時間に戻ったら

寝たままお亡くなりになってたぞい。」


「あわわわわ

そ、それであとどのくらい時間はあるの?」


「こっちの朝7時くらいに来たから、もうちょっとじゃな。

あと1時間きってる……」


「まだ、電磁石、作れてないのに!

雷様かみなりさま! 電磁石の作り方教えてください!」


「うむ。

時間もない事じゃし、さっさとやるとしよう。

まずは繭糸まゆしを出しなさい。」


「はい。」

あたしはお腹がへってるのを我慢しながら、まゆしーを呼んだ。


「まゆしー、出てきて!」



そう言ってから、しばらくたったが、まゆしーは出てこない。


「あれ?」

『お願い、付けなかったからかな?』


「お願い、まゆしー出てきて!」


お願いを付けても、まゆしーは出てきてくれなかった。


「ど、どうして?

なんで、出てきてくれないのかな?」


「ふむ。

スイッチが入っておらんのかもしれんな。」


「え?

呼べば出てきてくれるんじゃないの?」


沙有珠さうすがどうやって、繭糸まゆしを出していたのか? わからんから

なんとも言えんが、スイッチが入ったあとは、声に反応するのかもしれん。」


「切れちゃったって事?」


「なんともわからんが、2日寝ちゃっておるからのぉ。」


「あぁぁぁぁぁ」


あたしは頭をかかえた。

やばいやばいやばい! もう時間がないのに!

スイッチが入らないと、まゆしーが使えない!


「思い出すんじゃ、どうやってスイッチを入れたかを。」


「うーん……」


そんな事を言われても……

無我夢中で、気づいたら、まゆしーが助けてくれてて……


「衝突安全ボディ……

イノシシの体当たりをくらった時、繭糸まゆしが反応したんじゃったな。

ふむ。

もう一度……」


雷様かみなりさまが不穏な事を言いそうだ!?

まさか、ぶつからないとスイッチが入らないとかじゃないよね?


「いや、スイッチが入ってなければ、衝突安全ボディも反応はしないはずじゃ。」


「その、衝突安全ボディってなに?」

「そっちの時間でいう所のエアバッグとかそういうしくみのことじゃ。」

「ふーん……」


まゆしーがエアバッグか。

確かに守ってくれた。でも、なんで出てきてくれたのか?

その時はまゆしーの事、知らなかった。

後から、雷様かみなりさまに聞いたはず。

だから、まゆしーの事を考えたり、お願いもしていない。

なのに、出てきてくれた。


『うーん……

て事は、あたしの直前の行動がスイッチを動かした?

なにしたっけ?』


あたしと雷様かみなりさまは、2人で悩んでる。


「うーむ……

あの時の沙有珠さうすは……」


「えーと……

ぶつかる直前、顔に当たるのが恐くて、両腕を前にクロスして防ごうとしたけど……」


そう言って、両腕を顔の前でクロスさせたとたん!?


腕がほどけた!?


両腕に巻いてある包帯がほどける様に、ばららっとほどけると、

2本のまゆしーが空中に浮かんでいた。


「まゆしー! 出てきてくれた!」


「ふむ。

そういう事か。両腕をクロスさせると、スイッチが入るみたいじゃな。」


「!?

そうか! そうだったんだ! あたしのスイッチ、こんな所にあったんだ!」


「両腕の塗装の素材をショートさせるって事なのかの。

雷人らいじんによって違うから、わからんわ。」

雷様かみなりさまは、両手を上に広げて首をふるゼスチャーをしている。


「!?

あたしの身体が! 薄くなってる!?」


「まゆしーを出すのに時間をかけ過ぎたんだ!

もう、あっちの時間に戻ろうとしてる!

まだ、電磁石の作り方、教えてもらってないのに!

雷様かみなりさま! 電磁石の作り方おしえて……」


だめだ! もう声が届かない!

雷様かみなりさまの姿がぼんやりと、波をうつ様に薄くなっていってる。


まゆしーは出っぱなしだ。

あっちの時間に戻っても、出ててくれるといいな。

電磁石の作り方は分からなかったけど、お願いするしかない!

まゆしー頑張って!


ここで意識がブラックアウトした。


お読み頂き有難うございます!

よろしければ、ブックマークと評価の方も宜しくお願いいたします。

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