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剛腕JK  作者: ロキ
55/92

席替え


 あの3人が自宅謹慎してる間に、北原さんは、保健室登校をやめて

普通にあたしたちの教室に登校する事になった。


 その時に、学級会議が行われて、担任の先生から停学復帰後の3人は、特別室?

みたいな所で勉強するから、しばらくはこのクラスには来ないって言ってた。

そんな報告? 通達を聞いたあと、席替えをする事になった。

くじ引きとかじゃなくて、先生が決めた席に座る事になったんだ。


 不満をいう子もいたけど、席替えなんてしょっちゅうするし、

がらがら机を動かして、みんな席についた。

3人の机は、あとで特別室に持って行くからと、廊下に出された。

ほんとに来ないんだなって思った。


 あたしの隣りには、北原さん。後ろの席には、保健室のドアの前で見張りを

させられていた大泉さんがいた。


別にいいんだけどさ、近い。

席をくっつけ過ぎなんだけど!


みんなもそう思ったみたいだけど、先生があたしに話しかけてきた。


「小金井、北原に教科書を見せてやってくれ」

「はい」


いいけど、まだ授業じゃないよね? 

教科書忘れちゃったのかな? って思ったけど、

北原さんにも、よろしくおねがいします。って言われたから

うん、いいよって答えた。


そんな会議のあと、あたしは先生に呼び出された。



先生は席に座りながら、あたしに頼みたい事があるって言いだした。

なんだろう? って思いながら、待っていると


「北原と友達になってくれないか?

一緒にいて、話しをするだけでいいと思うんだが、どうだ?」


ん? あたしは友達だと思っていたんだけど、違ったのかな?

変な顔をしてたのかもしれない。

すぐに返事をしなかったから、先生が先に声をかけてきた。


「だめなのか?」


あたしは慌てて否定した。


「いえ、もう友達だと思ってたから」


「そ、そうか! そうだよな!

良かった良かった!」


先生は笑いながら、そんな事を言って、あたしの肩に手を置いた。

ちょっと嫌だった。


「頼みたいのはそれだけだ。よろしく頼むな!」


そう言って椅子を机の方に向け、あたしに、もう戻っていいぞというので、

失礼しますといってから職員室を後にした。


なんだったんだろ?


教室に帰ると、あのイケメン2人が来ていて、あたしの席に座ってた。

一人は椅子に、もう一人は机に座って、北原さんに話しかけてる。


あ”ー、あいつらまた来やがった。

面倒くせー


北原さん、困ってるじゃん。話しかけられてるけど、下を向いたままだ。


くっついていた机も、いつの間にか離されてる。


あたしは、自分の席に座る為、イケメン2人に話しかけた。


「そこ、あたしの席なんだけど、どいてくれる?」


「えー! いいじゃん、休み時間なんだし!

別のとこに行っててよ」


はぁ? 何言ってんの? こいつ!


「あんた達、別のクラスでしょ、そっちに行きなよ。

あたしは、自分の席に座りたいの。どいてくれる?」


「別のクラスとか関係ないしー

休み時間はどこにいてもいいだろ?」


机に座ってるもう一人のイケメンがそんな事を言う。


どく気がないってのは分かった。

えーと、今日は落雷から10日目か。

感情のままに力を使いたいけど、怪我させちゃうからなぁ……

捕まえて、ぽいっと放り投げたい!

そんな気持ちを抑え、あたしは、勝負を持ちかけた。


「腕相撲であたしが負けたら、座っててもいいわ。

でも、あたしが勝ったら、どいてよね」


「はぁ? 何言ってんのおまえ?

俺に勝てると思ってんの? 受けるー」


とか言ってるけど、バカなやつ。

4年生くらいだと、女子の方が力が強かったりするんだから!

普通でもそうなのに、あなどりすぎ。


「やるの? やらないの?

負けるのが恐い?」


バカなイケメン男子をあおってやった。


「恐いわけねーだろ!

やってやんよ!」


机に座ってたイケメンは、机から降りると、空いている机の上に手を置いて

ほら、来いよ! とか言ってる。


ちょろ過ぎ。


なんだか知らないけど、回りが騒ぎ出した。

北原さんも心配そうに、こっちを見てる。大泉さんも見てた。


あたしは、イケメンの前に立ち、相手の手を握った。


レフリーは、もうひとりのイケメンだった。

両手であたし達の手を掴んで、


「じゃー行くからな!

レディーごぅ!」


合図と共に力を入れてきたイケメン君。

あたしは特に力を入れてないけど、余裕で耐えられる。

顔を真赤にしながら、力を入れてるけど、ちっとも動かない。

小学生男子の力も、こんなもんかと思いながら、そろそろいいかと

ゆっくりと腕を倒していった。


机にぺたりとくっついたイケメン君の手の甲。

あたしの勝ちだ。


うわーっと、歓声があがった。

北原さんが両手を組んで祈る様に喜んでる。

気のせいかな? 顔が赤い気がする。

ふと、その横をみると、大泉さんまでも同じ表情だ。

んー?


とりあえず、勝ったから席につこうとしたんだけど、

待ったがかかった。


「こいつは負けちまったけど、まだ俺がいる!」


うわぁ、面倒くせー

もう終わりにしたかったのに。


「レフト! 気をつけろ、そいつめちゃめちゃ力がつえー!

マジか、わかった! かたきはとるぜ!」


ふむ。こっちのイケメンがレフトか。

て事は左利き。あたしも左利きなんだよね。

さっきは、右で勝負したけど、今度は左かな。

と思っていたんだけど、机の上に置いたのは右手だった。


「あれ? 左じゃないの?」

と思わず言ってしまったんだけど、

そしたら、さっき勝負したイケメンが、


「こいつ、右利きだけど、レフトって名前なんだ」


って。

なるほど。


「そんなこたーどうだっていいだろ!

早くやろうぜ!」


あたしは、分かったと返事をして、相手の手を掴む。


今度のレフリーは、さっき勝負したイケメン君だ。

両手であたし達の手を掴んでくる。


「いくっぞー!

ごぅ!」


 合図と共に力を入れてきた。

ふむふむ。さっきの子より強いかも。

なんて思ったけど、まぁ、しょせんは小学生。

男子といえど、あたしには勝てない。

握力とか59キロあるし。

子供の中に大人が混ざった様な感じだから、ほんと余裕。


うんうん唸りながら、力を入れてくるけど、ちっとも動かない。

こっちもそろそろいいかと、ゆっくり腕を倒していく。


「負けたー」


レフトって子が、そう言ったとたん、歓声が上がった。

女の子達は、きゃーきゃー言ってるし、男子も騒いでた。


レフトって子は、全力で力を入れていたのか、机の上に手を置きながら

ぐったりしている。



ふぅ。これで座れる。

と思って、自分の席に向かうと、違う男子が座ってた!


「ちょっと、どいてくれる? そこ、あたしの席なんだけど」

「腕相撲で勝ったらな!」


とか言い出した。


「はぁ!?」

「北原さんの隣りの席は、そういう席なんだろ?

小金井が言い出したんだぞ!」


「えー! そんな事言ってない!」


って言ったんだけど、聞きゃーしない。


「ここに座りたかったら勝負だ!」


そんな事言ってるし、あたしの席の回りには男子が一杯いた。


なんなの! もう!


うーって唸ってたら、北原さんが、負けないで、ね? って言ってきたから

やるしかないって感じになっちゃった。

くそー!


こうなりゃ、全員、やっつけたらぁ!




そんな感じで、男子達と勝負してたら、

休み時間が、腕相撲でつぶれてしまった……


もちろん全勝したよ。



そして、帰りの時間になった。


帰り支度をしてたら、北原さんが何か言いたそうな感じで、もじもじしてた。


ん? って思いながら見てたら、


「あの……一緒に帰ってもいい?」


小さい声だったけど、そう聞こえた。


「うん、別にいいけど、家はどっち?」

「科学館の方。」

「それなら、うちのちょい先だ。同じ方向だから大丈夫だね。

一緒に帰ろう」

「うん」


北原さんはにっこり笑って返事をしてくれた。

その時、もう一人、声をかけてくる子がいた。


「あの! わたしも一緒に帰ってもいいですか?」


大泉さんだ。

わたしはすぐに返事を返した。

2人っきりより3人の方が話題に困らないと思ったから。


「うん、いいよ。

いいよね? 北原さん」


でも、一応確認してみた。


「うん、いいよ」


と北原さんが言ったので、大泉さんの家はどっちって聞いてみた。


「わたしのうちも、科学館の方です」


「そうなんだ。じゃあ、途中までだけど一緒にかえろ」


あたしんちが一番学校に近いんだねとかいいながら、3人で帰り始めた。


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絶賛死亡中の小金井沙有珠こがねいさうす 視点


 トレノちゃんと、レビンちゃんとは、こんな感じで出会ったんだった。

ヤムちゃんとは、どうだったかな?


あたしは、ふわふわ浮かんでいる雲の様なものを見つめ、

これだ! と思ったのを掴むと、その記憶の中に潜っていった。


お読み頂き有難うございます!

よろしければ、ブックマークと評価の方も宜しくお願いいたします。

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