↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/576

2.9.22 ヒマができたら、まず検証!

 とりあえず左足は放置して、気を取り直すことにした真一。

 別に脱走できなくても、それほど実害はないからである。

 そもそもあのラスボス(仮)モンスター相手ですら無傷だったのだ。

 今の真一の防御力を突破できる存在などまずないだろうし、誰かに捕まったところで心配する必要はない。


 まぁさっき小指ぶつけられて、1ダメージくらってるんだけど、、、


 とはいえ連発されない限り問題はなかった。


 さて目も覚めてきたところで、真一はさっそく行動を開始する。

 とはいえモンスターの肉を食い進める計画は放棄したのだ。

 当分は身動きできず、真一(生首)には何もやることがない。

 そこで真一は今一度、頭部以外の全身のパーツの状況を確認してみることにした。

 右手や左足のように自力で動かせるパーツがあることも分かったし、以前よりもじっくりとパーツの状況を整理するのだ。


 時間だけは、たっぷりある。



ーーーーー



 で、検証結果である。


①右手(手首から先)

・ヒーラーさんが持ってる。

・たぶん室内。柔らかくてフワフワした謎物体の上に置かれている。

・自由に動かせる。指で歩き回ることもできる。だけどヒーラーさんから離れるのは怖いので止めておく。

・ヒーラーさんに指で『おはよう』の挨拶をしてみたが、反応はなし。


②右前腕(手首〜肘)

・どこかに落ちている。たぶん屋外。

・関節で切られているのか、自力移動できない。


③右上腕(肘〜肩)

・『水没』状態異常。たぶん。

・水中にあるような感覚。

・自力移動できない。ときどき流されている。


④左手(肘から先)

・上向きでどこかに刺さっている?たぶん屋外。

・肘の先あたりでガッチリ固定されてて移動できない。

・手首と指先は自由に動く。


⑤左上腕(肘〜脇)

・『氷結』状態異常。ほぼ確実。

・猛吹雪の中で野ざらし。

・凍っててほとんど動かない。


⑥左肩

・『捕食』状態異常?自信なし。

・水中っぽくて生温かい感じ。

・自力移動できない。


⑦胸(鳩尾(みぞおち)から上)

・『真空』状態異常?自信なし。

・めっちゃ寒いけど風はない。宇宙空間か?

・凍ってはないようだが、自力移動できない。深呼吸はできる。


⑧腹(鳩尾〜ヘソ下)

・『燃焼』状態異常。ほぼ確実。

・めっちゃ熱くて燃え続けている。

・火の中というよりは、ドロドロのスープの中って感じ。

・腹筋をピクピクさせるくらいしか動かせない。


⑨腰(ヘソ下〜両股関節)

・おトイレしたら誰かに攻撃された。

・風がないので室内っぽい。

・自力移動はできない。排泄行為なら、、、


⑩右足(股関節から下の全て)

・どこかに落ちている。たぶん屋外。

・尺取り虫みたいな感じにすれば、めっちゃ動き回れる。


⑪左足(足首から先)

・誰かに拾われて箱に入れられてる。

・朝いきなり小指をぶつけられた。

・箱の中なら自由に動き回れる。


⑫左下腿部(足首〜膝)

・土に埋まってる感じ。たぶん屋外。

・右足と違って尺取り虫のように動けない。なのでたぶん膝のあたりで切断されている。


⑬左大腿部(膝〜股関節)

・どこかに落ちている。たぶん屋外。

・自力で動けない。下腿部と切り離されていると予想。


⑭不明

⑮不明

※あと2箇所どこかで切断されているはずだが、手がかりなし。


挿絵(By みてみん)


ーーーーー



 2〜3時間ほど検証して、いろいろと新たな気付きがあった。


 まずはパーツだ。

 切断スリップダメージが15箇所なのでパーツが15個あるのは分かっていたが、今までいくつかが不明だった。

 だが今回そのうち、左足が最低でも3つに分かれていることが判明した。


 まず箱に入れられた足首から先の部分は独立している。

 それに加えて少なくともさらに1か所、膝のあたりで分断されていることが予想された。

 理由は右足との違いだ。

 右足は自分の手でくっつけたので、完全に揃っていることが確実である。

 そしてその右足は尺取り虫のように曲げ伸ばしすることで、大地を移動できたのだ。

 全身で最も自由に動き回れるパーツである。


 それに対して左足は尺取り虫運動ができなかった。

 膝のあたりで上下に分断されていると考えていいだろう。

 しかも膝から下の足首までのあたりは、土の中に埋まっているような感覚がある。

 よって膝から上のパーツとは別の場所にあると考えて間違いなさそうだ。


 ちなみに自力で移動できるパーツは、右足と右手だけだ。

 右足は尺取り虫方式で動けるので、とりあえずずっと歩き続けている。

 どこにあるかは不明だが、ずっと歩いていれば何かが起きることを期待してだ。

 これは無意識でできるくらい習慣化できればいいなと思って、真一は訓練することにした。


 右手はヒーラーさんの部屋?にある。

 昨日は絨毯のようなフカフカしたものの上にあった気がするが、いつの間にか移動しているようだ。

 床がフワフワしたクッションのようなものに変わっている。

 そして手のひらを下にすれば、指を足のようにして歩き回ることができた。


 ただし真一の命綱はヒーラーさんの回復魔法だ。

 下手に動き回って何か事故が起きたら、ヒーラーさんの回復が受けられなくなるかもしれない。

 そういうリスクも考えて、無駄に動き回るのは控えることにした。

 その代わり指を動かしてヒーラーさんに語りかけているのだが、今日はぜんぜん反応はなかった。


 動けるのに移動できないのが左足と左手。

 左足は箱の中に入れられてるっぽいので抜け出せない。

 左手は手首と指は自由に動く。

 だけど、どうも肘のあたりが地面か何かに刺さって固定されてるっぽいのだ。

 上向きに刺さっているので、どんなに手首を曲げても、地面にも何にも触れない。

 なのでその場から動けないというわけだ。


 そして、、、

 今回の検証で最大の。

 かつ最悪の発見。


 実は今回の検証では、各パーツが屋外にあるか室内にあるか、だいたいわかるようになった。

 風の感触とか地面の肌触りとかで。

 だから室内にあるパーツは、人に見つかってる可能性が高いというわけだ。

 そして真一が気付いた驚愕の事実というのは、、、


 俺の『腰パーツ』、つまりケツは、屋内にあるっぽいんだよな。

 つまり、昨夜俺は、、、



 誰かの部屋かどこかで、『う○ち』して、『お○っこ』したってわけだ!!



 そりゃ、攻撃されるわっ!!!

 本当にごめんなさい。

 しかも『フ○チン』なんだよなぁ(泣)

 部屋の主が麗(うら)らかな乙女でないことを祈るよ、切に。


 自分の『やらかし』に気付いて、1人心の中で謝罪しまくる真一。

 土下座クラスの申し訳なさであった。

 ちなみにそんな腰パーツだが、どうやら昨日から放置されたままっぽい感じだ。

 そりゃ誰も近づきたくないのも、当然の話である。

 屋内といっても、物置きとかなのだろうか。

 だったら、このまましばらく放置プレイしててくれるかもしれない。


 まさか少女の寝室、なんてことはないよね?

 まさか、うん、そう信じよう。

 変なフラグ、立ててないよな?


 と、イヤな予感を覚える真一であった。

 ともかくこれは、本格的に食事を控えた方が良さそうである。

 これはいよいよ完全に断食モードかと考えていた真一だったのだが、、、


 今朝起きてね、しばらく活動してね、

 気付いちゃったんだよ。


 朝になって腹が減ってきたものの、ずっと我慢していた真一。

 けれども空腹の辛さがぜんぜん楽にならない。

 それどころか、どんどん耐え難くなってくる。


 これさぁ、、、

 空腹感も『ダメージ最小化』のスキルを貫通してね?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。