60/82
プロローグ
第四章 『海女神の娘たち編』
"あなたは海の女神様に愛された子なのよ"
曾祖母のこの言葉を信じよう。
海底戦争を回避出来たのなら、次なる目的は海魔のことだ。
"アレキサンドラ" に、彼女の祖国・グッセンスタシューン王国の今を知らせたい。
彼女が大切に想っていたグッセンスタシューンが、今は新王と共にしかと繁栄の未来を歩み始めていることを伝えたい。
"海魔は恐らく、中心に位置する首が主軸。
あの首だけは他の八つのそれとは違い、どこか戦闘に "怯えている" ように感じました"
シリスハムが命をかけて伝えてくれた海魔の真実。
きっと、彼女の心内を知り、寄り添うことが解決につながる糸口となる。
私はもう、マーレデアム王国にはいられない。
私ではもう、皆に祝福を渡せない。海の浄化も行えない。
ならばせめて。
海魔や、海魔が従える怪魚たちからの被害が今後マーレデアム王国に及ばぬように。
海魔の子孫として、彼女を鎮め安らかに眠らせることが出来るように。
残りの生命時間を使いきってでも、これだけは何が何でも成し遂げたいのだ。




