◇番外◇ cuivrè ~オリバー・純の熱血温泉レポート
<さーて、純君。僕たちも現地に向かいましょうか>
そう言ってムサシに連れられて向かったのは、不気味な雰囲気が漂う山の中だったネー。ホントはもう少し早く着く予定だったケド、新幹線がトテモ混んでたネ。お花見、僕も行きたかったデース。
でも着いて早々に、ズーミが怪しいオニーサンに捕まってるのを見ちゃったネ! しかもシカモッ、ヒューガと一触即発だったンダ!
ムサシはサスガだヨ、すぐに状況を分析して、僕に――
<純君。僕が指示を出したら、あの人にホルンを被せて思いっきり吹いてください>
<What’s!? そんなコトしてダイジョーブですカ〜?>
<はい、大丈夫です〜。一般人にはマズいですが、彼は特殊体質ですからねぇ。出来次第では、君の鍛錬の時間を減らしてあげますよ>
――と言ったのデース! ムサシの鍛錬はホントに地獄ネ〜。だからモチロン、ガンバって全力を出したヨ。
結果は知ってのとおりサ。あのヤンキー男を見事撃退して、ズーミとヒューガを助けたネ!
その後は、ムサシが予約してたお宿に行ったンダ。それも『離れ』というトクベツに用意された、とてもとても立派なお部屋だったネ。
中には初めて見る囲炉裏があって興奮したサ。ムサシがお茶を淹れてくれたけど、熱くてナカナカ飲めなかったネ。あと例のヤンキー男に〝マヌケ面〟だって言われて、とても悲しかったヨ。僕、結構ハンサムだと思ってるンダけどナ……。
ハジメテの露天風呂、すごく楽しかったネ! あんなにビッグな風呂は見たことなかったデース。独特な香りは檜と硫黄だと、アッキーが教えてくれマシタ。
<皆とハダカになるのチョット恥ずかしカッタけど、とても開放的で気持ちイイネ! そだ、おウチの風呂でも皆と一緒に入れば――>
<丁重に遠慮する。>
僕の提案に、皆には白い目で見られたケド……。
提案、といえバッ! 風呂を上がった時、僕は皆に『ズーミは浴衣ナニ着るでショウquiz』を出したンダ。でも皆、楽しんでくれなかったデース。ヒューガとアッキーは喜んでくれると思ったのニ……。
僕の水色予想はハズレたケド、ピンクの浴衣とても似合ってたネ! そう言って褒めたら、ナゼかあの二人にニラまれて怖かったネ。Hmm……僕、あの二人は良くワカラナーイ。ズーミのことになると、とても怖い顔になりマース。Why?
夕食、ベリーベリー豪華だったヨ! 僕はお肉が好きナンデースが、オサカナ美味しカッタネ! 皆と一緒に食べるゴハンは、ナンでも美味しい気がするンダ。
ヒューガとオーミ、それからヤンキー男がおコメの取り合いして、タイヘンだったネ〜。優しい女将サンが、追加で持ってきてくれて良かったデース。僕ももう少し食べれば良かったナ。
それから僕が持ってきたUNOやったケド、とても Exciting な夜になりまシタ!
<UNO! 次こそ僕が上がりマース!>
<おや純君、UNOですか。困りましたねぇ……はい、日向君>
<フフン。サスガのムサシも、5連続で黒いカード持ってナイネ〜?>
<何だ、試してみるか? おら、反回>
<あぁ日向君、助かります〜。これが持ってるんですよねぇ>
<ッ、黒いカード……!? ムサシ、ヒドイー!>
……結局僕は一度も勝てなかったネ。というか、ムサシが強すぎてイミがワカラナ〜イ。カレ、どうして黒いカードいつも持ってるデスカー?
あとアッキーがヒューガとオーミの target にされて、カワイソーだったネ。あんなに飛ばしや反回したらダーメ、ダーメ。でもアッキー、上手く過量で攻撃してたヨ。さすが皆、戦略考えてるネッ!
ズーミとオヤスミの挨拶をした後も、ヒューガやオーミと枕投げしたヨ。途中でオーミが投げた枕がアッキーの顔面に当たってシメられてたり、ヤンキー男に怒鳴られたり……。ムサシに「いい加減に寝なさい」って笑顔で言われたのガ、一番コワかったネ。
でも僕は真ん中で寝ることができたのデース。フカフカのお布団、気持ちよくてスグに寝ちゃった。ハジメテの旅館の夜、とてもトテモ楽しかったネ〜!
<純……ッ、起きろコラ! キショク悪い!!>
朝はオーミの声に起こされたネ。なぜか僕、オーミの足を抱き枕みたいにして寝てたンダ。ドーリで抱き心地の悪い枕思ったヨ。
起きたら僕とオーミ、ヤンキー男しかいなくてオーミが困ってたネ。朝ゴハンを早く食べて仕事に行かなきゃいけないんダッテ。タイヘンネ〜。
オーミが皆を探しに行ってる間、ヤンキー男と二人でコワかったデース。オーミが出かけてスグ――
<俺は風呂に入るからよ。マヌケ面、ゼッテー覗くんじゃねぇら? 覗いたらブッ殺すっけさ>
<OoooH……。モッ、モモモモモチロンデース。イッテラッシャイネ〜>
<あとマヌケ面、俺を〝ヤンキー男〟って呼ぶのはヤメろら>
<…………オーケイ>
――って露天風呂に行ったカラ、あまり話してないケド。
風呂に入るナラ皆と入ったほうが楽しいのに、ヤン……エチゴは僕たちがキライなのデース? あと、僕のこともジュン☆って呼んでホシイ……。
ズーミたちが戻ってきた時は、泣くほど嬉しくて飛びついたヨ。
でもいつものとーり、ヒューガとアッキーに殴られまシタ……。
朝ゴハンは、山菜という Wild vegetable のタキコミゴハンが絶品だったネ!! あんなに美味しいなゴハンはハジメテで、5ハイも食べまシタ! お腹パンパンで苦しかったデース!
ナゴリ惜しいケド帰りの時間ヨ。今日はムサシからのゴホウビだから、マネーはムサシが全部払う予定だったンダ。でも ZERO がイッパイ並んだ伝票を見て、アッキーが恐縮してたネ。
<武蔵さん、流石に全額お任せするわけには……>
<いえ、これくらい大したことありませんよ。これからしっかり役目を果たしてくれればいいんですからねぇ>
<そ、そうですが……。そうだ、近江! 君、もうすぐ初任給を貰えるよね!?>
<はぁああ!? フザけるなよ、何で俺が>
<家賃だって武蔵さんに支払ってもらってるんだ、元々使う予定だったんだから少しくらい良いじゃないか>
<そうだ近江、少し出せ>
<……お前ら、見返りが怖いからって――>
<いいから出せ!!>
そうしてアッキーとヒューガに詰められて、結局オーミが3分の1くらい出してたネ〜。
最後に記念写真を女将サンに撮ってもらって、ムサシのレンタカーで帰ったヨ。
デモ、ズーミたちがメストのアジトから無事に帰ってきたノデ、楽しい夜になったデース。皆がいなかったら全然楽しくないネ。僕はあまり役に立てなかったケド、次は僕だって力になりたいナ。
……Yes、僕は決めまシタ。
<ムサシ、ムサシ!>
<はい、何ですか? 純君>
<また温泉行こうネ! 僕、それまでイッパイ頑張るカラ!>
<おやおや、それは楽しみですねぇ。でしたらやはり、もっと修行をしませんと>
<OoooH……、それは聞いてナイデース>
――次の温泉への道は、とてもトテモ長そうネ〜。




