其の参十七「橙戴さしの儀」
これから語るのは、もしかするとこれから広まるかもしれない
いや、広まってしまうかもしれない「怖い作り話」です。
全部で壱百八話。どれも短い物語です。
しかしその中には、時に背筋に冷たいものが走り抜け、
時にひそひそと誰かの囁きが聞こえ、
時に見てはいけないものが見えてしまうこともあるかもしれません。
そしてひとつだけ、どうしても言っておきたいことがあります。
これらの話は、すべて作り話です。しかし、ただの作り話ではありません。
この話、本当なんです。
風間です。
先日、創作怪談のためのネタ探しをしているときに
とても興味深いと感じる話題を目にしました。
それは、地域に伝わる変わった風習の話です。
例えば――クブラバリの話、おじろく・おばさの話など。
どちらもインターネットで検索していただければ、必ずHITするので
興味のある方は調べてみてください。(ここではあえて、詳しくは語りません)
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それはそれとして
これを目にした私は、「風変りな習わし」をテーマにした怪談を書こうと思い
それを調べている中「なにこれ?」と思わず目を疑うような、
とても変わった風習?いえ、奇祭を見つけました。
それは「橙戴さしの儀」と呼ばれる
みかんを頭に載せて一日過ごすという地域に伝わる祭りです。
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『橙戴さしの儀』
(みかん=橙を頭に載せて一日過ごす風習)
=祭りの概要=
とある山間の小さな集落で行われる、「家系の繁栄」と「太陽の力」を祈る儀礼。
橙は「代々続く」の語呂から、縁起物として扱われてきた。
=儀礼の流れ=
参加者は日の出とともに、頭に橙を一つ載せる
落としたら「家運が途切れる」とされ、その日は口をきいてはいけない
正午に神前で「橙を落とすことなく耐えた者」だけが参列できる
日没後、橙を川に流し、“代々の厄”を手放すとされる
=民俗学的な意味=
橙=太陽の象徴
頭に載せる=神の力を受ける
一日落とさない=家の安定
川に流す=穢れの移し替え(日本の民俗でよくある構造)
『橙戴さしの儀』とは
『橙戴さしの儀』は、とある山間の集落に古くから伝わる太陽信仰と家系繁栄を結びつけた通過儀礼である。参加者は日の出とともに橙を頭に載せ、落とさず一日を過ごすことで“代々続く家運”を祈念する。
橙は太陽の象徴であり、頭に載せる行為は神力を受ける姿勢を示すとされている。
正午の参列は「橙を落とすことなく耐えた者」だけに許され、日没後に橙を川へ流すことで、果実に移した厄を水へ返す。
この一連の流れは、日本各地に見られる穢れの移し替えの構造を色濃く残し、自然と人の境界を意識させる儀礼として今も受け継がれている。
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みかんを頭にのせて一日過ごす?
その姿を想像した私は、首を傾げると同時に
漫画的視点でみれば、頭の上に無数の「?」マークが浮かんでいたと思います。
興味を持つとそのジャンルについていろいろ調べてしまう性分な私なのですが
こんな話は、今まで見聞きしたことがありませんでした。
ですが、変わった風習や奇祭は、全国中、世界中に様々な形で存在し
今も続いているものは続いています。
はたして、この風習?奇祭?「橙戴さしの儀」は
いつ、どこで、今も行われているのでしょうか。
とても興味深いと感じた私は、この祭りを一度見てみたいと強く思っています。
ですがこれ……本当でしょうか?
ご存知な方がみえましたら、風間咲良までご連絡ください。




