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創作怪談:これから広まるかもしれない怖い作り話【復路】  作者: 井越歩夢


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其の六十八「空想上の友だち」

これから語るのは、もしかするとこれから広まるかもしれない

いや、広まってしまうかもしれない「怖い作り話」です。


全部で壱百八話。どれも短い物語です。


しかしその中には、時に背筋に冷たいものが走り抜け、

時にひそひそと誰かの囁きが聞こえ、

時に見てはいけないものが見えてしまうこともあるかもしれません。


そしてひとつだけ、どうしても言っておきたいことがあります。

これらの話は、すべて作り話です。しかし、ただの作り話ではありません。


この話、本当なんです。



みなさんはイマジナリーフレンドというものをご存じですか?


イマジナリーフレンドとは、特に一人っ子や長子に多いとされている現象で、

実際には存在しないのに、本人にとっては本当にいるように感じられる

空想上の友だちのことです。


心理学では「イマジナリーコンパニオン(IC)」とも呼ばれており、

多くの場合、幼児期(2〜7歳頃)に自然に現れ、

子どもはその友だちに名前をつけたり、一緒に遊んだり、会話したりします。


一見すると特異なことのようにも見えますが、

これは子どもの想像力や心の発達に関わる正常な現象で、

多くの場合、成長とともに自然に姿を消すため、通常は問題視されません。


――とまあ、説明はここまでにして。


なぜ今日私がこの話をしているのか。

それは、このイマジナリーフレンドについて背筋がゾゾゾとする

“とても興味深い”話を耳にしたからです。


説明したとおり、イマジナリーフレンドは幼少期に現れ、成長とともに自然に姿を消します。

ですが、大人になってもイマジナリーフレンドを持っている人が、稀にいるというのです。


この場合、本人もそれが空想上の存在であることを理解していることが多く、

大きな問題にはならないとのことなのですが……

その中には時に、“イマジナリーフレンドではない者”が含まれていることがあるらしいのです。


イマジナリーフレンドではない者。それはいったい何なのか?

あえてここでは言いませんが、

きっと多くの方が「ああ、そういうことね」と気付くことでしょう。


そしてもうひとつ、こんな話もあります。

それはイマジナリーフレンドを持つ子どもについてです。


イマジナリーフレンドは、それを生み出した子どもと同年代であることが多いのですが、

稀に大きく年齢の離れたイマジナリーフレンドを持つ子どもがいるそうです。


例えば、6歳の子どものイマジナリーフレンドが18歳――というように。


こんなとき、家族の皆様はどうかお気をつけください。

そのイマジナリーフレンドは、本当にイマジナリーフレンドなのか。それとも――


この話、本当なんです。

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