其の壱「これから広まるかもしれない怖い作り話」(最終話)
これから語るのは、もしかするとこれから広まるかもしれない
いや、広まってしまうかもしれない「怖い作り話」です。
全部で壱百八話。どれも短い物語です。
しかしその中には、時に背筋に冷たいものが走り抜け、
時にひそひそと誰かの囁きが聞こえ、
時に見てはいけないものが見えてしまうこともあるかもしれません。
そしてひとつだけ、どうしても言っておきたいことがあります。
これらの話は、すべて作り話です。しかし、ただの作り話ではありません。
この話、本当なんです。
往路108話、そして復路108話目となるこのお話。
お楽しみいただけたでしょうか。
怖いものが苦手なのに怖い話を創作する。
怖いものが苦手なのに怖い話を聞くことは大好きという矛盾を抱えた私がここまで書いてこれたのは、この作品を読んでくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
復路のはじめにお話したとおり、これで私は「百物語の法則」から解放されたと思います。
読者様の送ってくださったあのお話が「本当」であれば、ですが。
それはそれとして――
往路同様、最後に本当のことをお話しようと思います。
これらの話は、すべて作り話だと思いましたか?
大変申し訳ありません。この往路108、復路108の物語には、いくつか「本当の話」が存在します。
その中に……私が創作した全216の怖い話の中には、“実際はもっと怖い実話をもとにした創作怪談”が一本だけあるのです。
それがどれなのか。そして実際はどんな出来事なのかは、いずれどこかでお話ししたいと思いますが――これを本当に語ってしまっていいものかどうか……
信じるかどうかは、あなた次第です。ただひとつだけ言えるのは――
『これから広まるかもしれない怖い作り話:往路・復路』の中には、
いくつかの創作ではない「本当の話、本当の体験談」が混ざっている。
この話、本当なんです――




