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95.キャンプファイアー
その後、村の宿屋がすぐに賑わい始めた。
この世界には温泉がなかったので、回復機能付きコンニャクベッドがその役目を果たしたのだ。
口コミで疲れが取れると評判になり、遠方から来るお客さんもいた。
そこで、俺はユミさんと、さらなる戦略を練った。
「やはり、温泉と言えば浴衣ではないでしょうか?」
「後は温泉饅頭と温泉玉子?」
「んー、どれもちょっとハードルが高いですね。」
「そうだ!温泉とは関係ないけど、キャンプファイアーは?」
「それ、いいですね。子供達も喜びますよ」
こうして、週末は、キャンプファイアーをやることにした。
これが当たり、週末は家族連れで賑わった。
特に多かったのが、難病の子を持つ家族だった。
「ありがとうございました。」
ある家族には、こんなお礼を言われた。
「この子はせっかく生まれて来たのに、楽しさを知らずに天に召されてしまうかと思っていましたが、ここでは本当に楽しそうでした。」
いつもと違い、夜もぐっすりと眠っていたそうだ。
「それは良かったです。お役に立つかどうか分かりませんが、これをお持ち帰り下さい。」
俺は、そういう子供達には、回復機能付きコンニャク枕をプレゼントすることにした。




