90.寄付をした話
昨日、ユーコが行き始めた学校から、一度来てほしいと連絡があったので、今日は朝から村を出た。
何事かあったのかと考え、昨日の夜はなかなか寝付けなかった。
「ユーコさんの保護者ということで宜しいですね?」
ユーコと2人、対面に座らされて、学校の先生にそう聞かれた。
ユーコが入学するときに、一応、俺が保護者ということにしといたのだ。
「はい。間違いありません。」
さすがに、先生相手だと敬語になる。
「実はユーコさんが、隣の孤児院に500万もの大金を寄付したのです。ユーコさんは自分のお金だと言うのですが・・・」
俺はそれを聞いて、ユーコを叱りつけた。
「ユーコ、ダメじゃないか。1カ所にそんな大金をわたして。いつも公平にしろと言っているだろ」
「悪かった。そう怒るな。」
「先生、すみません。私からも謝ります。」
「いえいえ、そうではなくて・・・」
俺には先生が歯切れわるそうに見えたので、慌ててリュックから500万を取り出した。
「すみません。学校のほうには、私から寄付させて頂きます。」
俺がそう言って、笑顔を見せると、
「えっ!」
先生がびっくりして声を上げた。
その後、俺のほうからは間違いなくユーコのお金であることを話し、学校側からは校長先生まで出てきてお礼を言われた。
「じゃあ、学校が終わるのを待っているよ。一緒に村に帰ろう。」
今日は週末なので、ユーコと一緒に村に帰る約束をした。
お陰様で90話まで来ました。
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