47/180
43.ユーコの教育
その後もランケのユーコへの質問攻めが続いた。
今はこれまでのタロウの飼い主の話をしている。
「なんと、あの伝説の賢者プロトン殿に飼われていたと! 羨ましいことです。しかし、プロトン殿が実在していたことが分かったたけでも、大発見ですぞ。」
「王宮では、カールにも世話になった。」
「おお、それは新時代の初代皇帝カール様にございますか」
俺にはよく分からないが、この世界では凄いことらしい。
それから、ランケは急に真顔になって、俺に向かって話し始めた。
「ユーコ殿も人間になられたからには、学校に通わせるべきかと。学問であれば、私にも教えられますが、ユーコ殿の将来のためにも、徳や礼儀をしっかりと学ばせたほうがよろしいかと。」
この世界では、生まれによって位が決まってしまい。こればかりはどうしようもないらしい。しかし、徳は社会的経験や道徳的訓練などによって獲得することができ、徳のある者は生まれに関係なく、高位のものとして扱われる。
また、礼には即効性があり、初対面であろうと、相手に侮られることはなくなる。
(それにユーコには同じ年頃の人間との付き合いも必要だ。)
この件については、クリスティーナを思い出したので、ギルバートに相談してみる事にした。




