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19.コンニャクプリン

ヒールコンニャクで傷は治ったようだが、2人とも意識は戻らなかった。


「ゴブ、とりあえず、馬車をどこかに隠し、馬だけここに連れて来てくれ」


「ボス、わかった」


賊はすでに遠くに行っていると思うが一応警戒するように念を押した。


「回復ポーションを飲ませて見よう」


何本使えばいいかわからなかったが、俺は従者に、ユーコが少女に、それぞれ10本ほど飲ませたとき、


「うぅ」


2人とも意識が戻った。


「はっ、お嬢様!」


従者のほうは慌てた様子があったが、横にいる少女を見て、ほっとしたようだ。


しかし、次に自分の左腕がないことに気がついて、悔しそうな表情をした。


「あなた様達が助けて下さったのでしょうか」


とらあえず、俺たちが敵ではないことはわかったらしく、ゆっくりと起き上がった。


「リョータ、プリン」


こんなときにいったいユーコは何を言っているんだと一瞬思ったが、すぐに意図が分かった。


おにぎりは自分以外には分け与えられないがコンニャクは大丈夫ということが分かった。


そこで俺はプリン味のコンニャクをイメージして作って、ユーコにあげたのだが、それ以来ユーコのお気に入りになっている。


(コンニャクプリン)


そう念じながら、コンニャクを取り出し、少女と従者に食べさせた。


もちろん、そのまま手で持って食べるしかなく、色はグレーのままでイマイチだが、味はキャラメルも混ぜ合わせたように想像してあるので、かなりいけると思っている。


「美味しい!」


一口食べたとたんに、少女に笑顔が戻って、俺とユーコは安心した。


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