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笑顔

リョータが王宮へ宰相として、はじめて出勤すると、挨拶を求められた。


「私の国の教えに、『髻中明珠けいちゅうみょうじゅのたとえ』というのがあります。


人間は生まれた時から、さまざまな褒美が与えられています。一見すると、肉体的、身体的美しさや資産を与えられた人々が最上のように思えますが、仏が言うには、仏を敬う心、教えを守る心を与えられた人々こそ、最もすばらしい褒美を頂いたということです。


したがって、決して己の不遇を嘆くばかりではなく、遊行することが大事です。


また、人間は愚かな生き物であることを忘れないで欲しい。したがって、みなさんには座右の銘を三つ持って欲しいと思います。


二つでも人の道を踏み外すことはないでしょうが、三つ持てば、人生を前向きに歩くことが出来るでしょう。」


その後、話しを聞こうと、廊下で何人かに声をかけたが、それぞれの反応が三者三様で面白かった。


突然呼び止められると、その人間の本性が出る。あるものはビクッとして身構えたが、何かしら後ろめたいことがあるのだろう。


そして、あるものは笑顔で返事を返して来る。これ以上は何も言う必要はないであろう。


俺も笑顔を返せる人間でいたいものだと思った。

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