表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

174/180

170.ヨッシー王の夢



手術は成功したはずだが、ヨッシー王はなかなか目を覚まさなかった。


コロネットはまだ長時間、結界を張り続けることをやったことはなかったが、なんとか、手術が終わるまで維持出来た。


そして、手術が終わった瞬間に、気を失うように倒れてしまった。


「ユミさんとコロネットが居てくれて助かった。」


ユミさんも一人で助手を務めて、動き回っていたので、疲労困憊の様子だった。


・・・・・・


ヨッシー王が目を覚ましたのは、手術から3日後だった。


「リョータ殿と皆様。私を助けて頂きありがとうございます。」


ヨッシー王は意識はなかったはずだが、


「不思議なことに君達が手術しているのを上から見ていた記憶が鮮明にあるのです。」


また、手術後も、ずっと長い夢を見ていたような感じだったらしい。


「私自身に特別な存在意義はないと感じました。そもそも、自然界になるものすべてがたまたまそこに有るだけであり、人間の勝手な解釈で、様々に意義が与えられているのだと感じました。」


ヨッシー王は今回のことで、何となく感じたことを忘れないために、話つづけた。


「ありきたりだが、死んでしまったら、何も持っていくことはできない。人間の価値は、第一に何を成したかであろうが、実現できずとも、何を想像したかを人間の価値とすることも出来ると思います。」


確かに最後の審判において、「あなたの思う素晴らしいと想像する世界を見せてください」と言われ、自分は何を見せることができるか?


自分の考える理想の世界が、皆に賞賛される世界であったとすれば、それは最高の人生を送れたということもできる。


ここまで、読んで頂きありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ