新しい目的
俺はカトリーヌに寿命を1年分を渡すことを告げた。
すると、ユーコとランケも渡したいと言い出して引かなかったため、合計3年分をカトリーヌに渡すことになった。
「ただし、病気が治るわけではない。それでも、これからの3年間は、痛み等の苦しさは出ないはずだから、ゆっくりと生きてくれ。」
それから、床ずれをヒールコンニャクで直し、ポーションを飲ませて、日常生活ぐらいは差し支えないようにしてあげた。
「ありがとう。リョータ様。こんなにすっきりした気分は久し振りです。」
まだ弱々しいが、ベッドに座って話すことは出来た。
「こんなときに何ですが、この世界には動物園はありますか?」
「そう言えば、聞いたことがないな。」
「そうですか。ありがとう。」
・・・・・・
帰りもまたブラックキャットが門まで案内してくれた。
「世話をかけたようだな。」
「いや、こっちこそ、良いお土産を貰ったよ。帰ったらヨッシー王に言って動物園を作って貰う目的が出来たよ。」
「それは楽しみだな。宜しく頼むよ。」
「ああ、またな。」
そう言って別れた後、帰りも大人しく場所に揺られで、色々とアイデアを巡らせた。