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156.閑話休題~新八編~

気がつくと、俺は新八さんの前に座らされ、新八さんは娘さんに世話をされながら、酒を飲んでいた。


「おらー、何も悪いことなんかしちゃいないよ。時代が時代だったんだよ。」


ごたぶんに漏れず、酔っ払っての長話を聞かされることになった。


「人斬り以蔵だって、総理大臣の伊藤博文だって、同じ人殺しじゃねえか、ああ? そもそも江戸幕府を作った家康はどうなんだよ?」


「そこは流石にノーコメントで。」


「かといって美化やお涙ものにするのもいけねえ。そもそも戦争ものを除いたら、いったいどれだけの映画や文学が残るって言うんだ。ああ?」


「しかし、新撰組さんは当時から人気があったんじゃないんですか?」


「アホ。同じ日本人同士の殺し合いなんて気分がいい訳ないじゃろ。」


「今は幸せですか?」


「ああ、ひとりぼっちだから、なんとも言えねえなあ。」


そう言うと新八さんは横になってしまったので、娘さんが布団を掛けてやっていた。


俺は別室に布団を準備してもらったが、色々と考えて、なかなか寝つけなかった。


挿絵(By みてみん)

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