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155.将棋対戦

新八さんは確かに『将軍』加護スキル持ちだったが、


「ああ、昔は便利だったが、今じゃ発動しねーよ。」


どうやら、年齢的に能力が涸渇してしまったということだ。


変わりに新八さんの家に連れて行かれて、『将棋』の相手をさせられた。


新八の家の中には、なぜか道場のようなものがあり、若者が少なからず剣を振っていた。


(今度、ユーコを連れてきてあげよう)


そんな事を考えながら、駒を並べていると、


「やっぱり、おめえは地球からの転生人だな。」


と新八さんが言って来た。何かを色々と聞きたそうな感じだったが、転生人の過去の話を探るのは御法度だったので、黙っている様子だった。


そこで俺は独り言のようにつぶやいた。


「いやー、俺も昔、一度だけ五稜郭に行ったことがあるんだよ。今じゃ桜の名所ですごい人だかりだったよ。」


・・・・・・


それから、将棋を何番か指したが、なかなか言い勝負だった。


将棋はゲームとしては非常によくできている。もちろん、強い人には勝てないが、将棋を指す上での美学というものは存在する。


相手の駒を全部とってしまって勝つような将棋は下で、相手に一手差で勝つのが上である。


強いものも一手差で勝とうと無駄な守りもせずに、あいての攻撃も出来るだけ好きにやらせる。


それで勝ってこそ最強の名人である。


これは将棋ソフトでは表現できないところであろう。


それはともかく、俺と新八さんはどうやら将棋の相性がよいらしく、その日は新八の家に泊まることになってしまった。


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