表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

142/180

138.ジローの状況

初日に会ったときから比べると、ジローも多少は元気になった。


しかし、まだまだスタンピードのときも、活躍らしい活躍はできなかった。


そんなある日、いつにもまして、ジローがしょんぼりしていた。


「何かあったのか?」


「姉ちゃんは、おらを守りたいから強くなれるって言っただ。」


「ふむ。」


「だけど、おらには守りたいやつがいねえ。だがら、きっどおらは弱いんだ。おらにも守りたいやつが欲しい。」


「ユーコだってずっと一人で生きて来たんだぞ。まずは自分を大切にしなければな。自分を大切にできないやつに人を守ることなんかできないぞ。わかったか、ジロー。」


「分かっだよ。ふん!」


・・・・・・


ジローは正直言って、猪突猛進タイプだった。


その後のスタンピードのときも、足を骨折してしまった。


しかも、ケガをしても、それを隠そうとするので困った。失敗が恥ずかしいらしい。


「ジロー、失敗してもいいんだぞ。だけど、人間っていうのは、失敗した後は別人になると思え。失敗した後はいつものように身体が動かないから、一回失敗を認めろ。わかったな?」


「大丈夫だ。姉ちゃんには負げねえ。」


(わかってないなコイツは・・)


そう思いながらも、ユーコへの対抗心が芽生え、いい方向にやる気が出てきているのは何よりだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ