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129.カラ国編

ロージア国の件が片付き、ユーコの学校も1年間の修学が終わったので、俺とユーコは、神様とのお使いを果たすため、カラ国へ向かうことにした。


カラ国はやっかいな所だった。


人と話すときには、必ず故事を引用しないとならないという決まりがあった。


それが出来ない人は野蛮人扱いされてしまう。


最も、厳密な故事を必ずしも使う必要はなく、多分に言葉遊びの要素が含まれてはいた。


まずは国に入らなければならない。


「なぜここを通る。興に乗りて(きた)るか?」


これは門番が尋ねるときの常套句だった。


「いえ、私は刎頚ふんけいの友を尋ねるのです。」


これも旅人の常套句で、別に嘘でもかまわなかった。


「よし。通れ。」


「ありがとうございます。百聞は一見にしかず、カラ国を堪能したいと思います。」


・・・


その日の宿に着いた俺とユーコは漸くヘトヘトだった。


「いやいや、本当に疲れるなこの国は。」


「弟の居場所は神様に聞いている。サッサと会って、連れて帰ろう。」


「そうだな。」


今回ばかりは面倒に巻き込まれるのは止めて欲しいと願いながら、眠りについた。



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