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120.スモールボス
鷹は生きたものしか食べないので、ユーコはよく農場の田んぼに連れて行って、オケラを食べさせていた。
「スモールボス。おはよう。」
ユーコは、ゴブ達からは『スモールボス』と呼ばれていた。
この頃はすでに農場の生産高は10万石まで上がっており、ゴブリンも200頭に増えて、自分たちでゴブリン村を作っていた。
住むところは別々であったが、農場では人間もゴブリンも同等であった。
ワイバーン隊の水やりも順調で、今では、ワイバーンも10頭まで増えた。
隣の町の水やりに駆り出されたり、山火事などがあった場合は、消火隊としても活躍した。
本来であれば、今年は税を納める必要はなかったのだが、予想以上に十分な食糧が採れたため、2割をヨッシー公に納めた。
ヨッシー公は、農場を見学に来て、
「もはや戦後ではない」
と言い残して帰っていった。
また、以前の敵討ちを果たしたときに没収した相手の貴族の領地の統合も順調に進んでおり、着々と王位につく準備は整っていった。
お陰様で120話まで来ました。
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