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110.閑話休題
ある晩、ユミさんが酔っ払って俺の部屋に入って来た。
「リョータ! 学校を作れ!」
ユミさんは俺以上に酒癖が悪い。
「もちろん、魔法学校だぞ!」
(またその話が始まったか)
「私はあの魔法少年の魔法学校の本を映画化どころか日本語にも訳されていないときに、原書を読んで感激したんだぞ。」
「ほー、それはすごいですね。(何度も聞かされてますよ。)」
「なにが凄いって、とても簡潔にあれだけの世界観が描かれているんだよ。」
(確かに1巻目はそれほど厚い本ではなかったな。)
「あー、こっちに来てから、全然英語の本を読んでないし、せっかく覚えたのに忘れちゃうよ。」
(なんか、急にしんみりして来たぞ。)
「リョータ。私、淋しい。」
そう言って、ユミさんが俺にしなだれかかってきた。
お陰様で110話まで来ました。
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