103.塩水?
ある日、山での作業から戻ってきた4人は変な歌を、歌いながら帰ってきた。
〈『大きな栗の木』の木の下で~♪〉
「ん?、なんか違くないか?
俺がそう言うと、ユーコにこう歌うように強制されているらしい。
「大きな栗』の木の下で~♪ これだと、普通の木に大きな栗がなっているようで気になる」
ユーコがそう言うと、4人も賛同して、この歌になったらしい。
・・・・・・
4人は荷物を片付けて一服した後、妙なことを言い出した。
「リョータ殿、今日はちょっと奥のほうまで行きやしたんですがね、ちょうど池があったもんすから、一口飲んだら、しょっぺーのしょっぺーの。」
「んだ。ありゃ、海の水よりもしょっぺーっちゃ。」
なぜか4人は、山にはいるようになってから、武家言葉をやめて方言で話すようになっていた。
「そんでもって、池の中には、巨大な岩がいくつかあったがさ。」
「んだ。ありゃ、ストーンヘンジとかいうだがにゃ。」
「なるほどっ!」
俺が急に大声を出したので、4人はビックリした。
「すまん、すまん。何でもない。明日案内してくれるか?」
「ああ、いいども」
俺の推理が当たっていれば、また忙しくなるのは間違いなかった。