表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

104/180

100.戦い前日

あこがれには二種類ある。


一つは自分にはないものをあこがれる。もう一つは自分の目指すべき理想にあこがれる。


問題なのは、自分にはないものにあこがれているだけなのに、まるで、それが自分の理想のような錯覚を起こしてしまうことだ。


今回、ヨッシー公を幽閉した貴族も、自分の評価を誤ってしまったくちであった。


『ヨッシー公は落ちぶれた貴族であり、我こそが王にふさわしい。』


世論を味方につけるため、あちこちに看板を立てた。


俺は直ぐにでも戦いが始まるのかと思っていたが、1日目は宣戦布告をするだけで、その日はお互いに正当性を主張するのが、決まりらしい。


一方のヨッシー公もまだ、チャンスを得る権利が与えられただけで、またチャンスを手にした訳ではない。


よく誤解されるが、年収1000万円の仕事を得たとしても、その時点ではまだ1円も手にしてはいない。


1年間働いて、はじめてそのチャンスを手にしたことになる。


その点、ヨッシー公にしても、長い長い戦いの序の口に立っただけであり、ここで全力を使い果たすようでは心持たない。


こうしてようやく次の日の朝、両者ともに思惑を抱え、戦いの火蓋が切られたのだった。


お陰様で90話まで来ました。

“推し活” (ブクマ・評価)お願いします。

m(_ _)m


挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ