表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/112

傀儡剛法

 黒の長髪を怒りに逆立てる柳児を見て、一虎が怯む。そして、あることに気づいた。



「確かに、さっきアイン先生が出した〔質問〕は、〔立証〕を崩してはいない。だけど、これは」

「竹叢くんが考えている通りです。つまりあれは、実に単純で効果的な精神攻撃、〔揺さぶり〕だったわけですね」



 一虎と鎌足が評する通り、アインの言葉に動揺し、ついには青筋を浮かべて怒りを露わにした柳児は、完全に冷静さを失っていた。彼は血走った紫水晶の瞳を傍らに飛ばすと、



「桧王おおおおお!〔傀儡(マリオネット)モード〕!5秒設定だあああああ!」



 と、犬歯を剥いて叫ぶ。

 そんな怒れる主人に、



「了解デゴザイマス。オールセンサーオブオフ。5秒間、〔自己保存〕ヲ最優先事項トシマス」



と応じる桧王。そして〔形人(かたひと)〕の身体が直立不動の態勢をとって、停止した。

 途端、



「〔傀儡剛法(くぐつごうほう)〕ううううううう!」



 柳児が素早く両腕を振り、桧王の身体がアインへ向かって駆け出した。そのスピードは、ぼんやりと柳児を見つめていたアインが目を見張るほど速く、反射的に放たれた〔早撃(クイック・ドロウ)〕を全てかいくぐるほど(はや)い。

 さらに、



「〔十本奥義〕!〔傀儡正拳(かいらいせいけん)〕んんんんんんんんんんんんんんんんん!」



 柳児の声と同時に放たれる、桧王の右ストレート。超高速の正拳突きが空気の壁を突き破ったことで、円形の蒸気と爆音が発生。アインが構え、交差した拳銃に桧王の剛拳がぶち当たる。

 そして、



「こんな、もの・・・!?」



 華奢な桧王のストレートを、あえて避ける必要もないと両足を踏ん張って耐えるアイン。

 しかし、



「死に捨てろ!ゴミ女ああああああああああああああああああああああああああああああ!」



 そんな柳児の叫びと共に、桧王の右腕が肩から吹き飛び、同時にアインが後方へとぶっ飛んだ。背後に聳えていたビルの壁面に、アインの身体が激突。脆い壁面を貫通。

 さらには、



「う、わ!?」



 思わずそう声を上げた一虎の前で、映像は、さらに吹っ飛んだアインがビルを三つ貫通して倒壊させたことを告げた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ