44.周りがマグマな場所で、質問の返答を
本日2話目の投稿です。
「それでは、フィーリア=レーギス。お主の名前と年齢、家族構成を述べよ」
っと、始まったか。
ふぃーりあれーぎす、は多分、私のことを指してるよね。
まずは、名前と年齢、それから家族構成、ね。
名前は……、前の世界通りに答えるか。
変にこっちの世界風――夢形春香じゃなくて、
ハルカ・ユメナリ――に答えて嘘と取られたら嫌だから。
「私の名前は、夢形春香。16歳です」
家族構成。
どう、答えるべきか。
真をもって、答えるのは知ってるけど……。
うん。
そうだね。
私の中の真実で、答えようか。
「家族構成は、母と父、それから兄が一人います。現在兄は、音信不通ですけど」
「次。現在所有しているスキルを全て述べよ」
スキルは、えっと、ステータス見ながらの方がいいかな。
と、いうことで。
私は《ステータス》と念じた。
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《ステータス》
名前:夢形春香
年齢:十六
称号:初級冒険者
体力:110/110
魔力:150/150
攻撃:38
防御:16
攻魔:69
魔防:24
素早さ:56
運:5
《スキル》
アタック
・水系攻撃魔法
パッシブ
・空間系補助魔法
ユニーク
・世界の常識の知識
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「水系攻撃魔法、空間系補助魔法、それから世界の常識の知識です」
関係ないけど、魔力が少し、上がってるね。
……ちょっと待って。
運が下がってるのは、気のせいかなぁ??
「次。フィーリア=レーギスの名はハルカ、姓はユメナリであっているか?」
「あってます」
ここを聞かれたということは、次は多分、
「次。フィーリア=レーギスは異世界から来た者か?」
異世界人か、ということを聞かれるよね。
オールンさんも知ってたことだし、このカウサ? で嘘はついちゃいけないらしいから、本当のことを話そうか。
「はい、そうです。私は異世界から来ました」
「次」
私が答えると、オーさんは怖いくらいに淡々と、無表情で言った。
「フィーリア=レーギスはどのようにしてこの世界に来た?」
どのように?
えっと、それは。
「神さまの実験のサンプルになる代わりに、来ました。だから、神さまの力でこの世界に来ましたね」
「次。フィーリア=レーギスのファートゥムの値はいくつだ?」
「ふぁーとぅむ、ですか?」
なんだそれ。
「次。フィーリア=レーギスはファートゥムを知らないのか?」
「そう、ですね。聞いたことありません」
「次。フィーリア=レーギスの『運』の値はいくつだ?」
ステータスにある値のことだよね?
「5、です」
んー、だとすると、ふぁーとぅむは運のことを指してたのかな。
……あ、あれ?
なんでオーさん、私の背後に回ったの?
「次。フィーリア=レーギスはこれから入る場所の体感温度がどうかを述べよ」
へ? ……っぐ!!!?
いきなり、背中が、押されて……って、このままじゃ!!
マグマに、入っちゃうんじゃあ…………、、、
…………――――ドポン。




