6の間:怒りの矛先
何者かから育てられた謎の集団
目的も不明確
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...
「...誰に育てられたかも大事ってか後々重要になってくるきがするけど、とりあえずお腹へった」
空気読めよ的な顔でオベロンがこちらを見ている。コミュ力と常識的の欠片もかけあわせていない俺には無理な話だが。
「___それもそうだね」
同意を貰う
「そうね。休憩も大事だしなんか色々忘れてパーってしたいし」
「どこぞの親父かよ...ってティタニアは何食べたい?」
聞いたことないような物がでてこないか心配になるのは発言後から約2秒後
「うーん...なにがあるかなぁ...。あ、虹肉食べたい」
「虹肉?なんか高そうな名前やね。...虹色ってなんか車通った後の水たまりみたいな色してんのか?___色々地獄だな」
発想力がないとかそういうものじゃなくて、単純にそれしか創造のつかないエアリエル
「まあ...食べ物に青色が入ってるのはかなり違和感あるわよね。でも美味しいよ?それによく焼けるのよ。中が赤いって事があんまりないの。」
「へー...ん燃えやすいとか...やっぱガソリンかなんか入ってんの?まあ美味しいならいいけどさ」
「ガソリン?油のこと?まあ美味しいよ。3人で焼いて食べましょうよ」
と、ここで久しぶりにオベロンが口を開く。
「ティタニア?まだ追われてる事を考えようね?」
「むっ___そうね虹肉と命どっちが大事か言われると...どっちだろ?」
「ちょ...やめてよティーそこは自分の命でしょ。たしかに美味しいものも大事だけど命には変えられないよ」
「そうだよティタニア。国の最高権力を持ってるって言っても過言じゃないんだし、自分が重要な存在って事の自覚をもう少し高めようよ。」
「そうそう、自意識過剰すぎる奴よりましだけど世間的に...ましじゃねえな。」
「うぅ...2人して私をいじめないでよぉ」
楽しい。元の世界の妹にも俺のコミュ力が高くなってるとこを見てほしいものだ。
「ごめんごめん。___でも俺、前言撤回する気ないよ?肉<ティーだよ?」
「そうだよ。ティー>肉だよ。
「うぅ...嬉しいけど...。オベロン逆だよぉ...。」
ティー>肉
たしかに。なんか違う。
「おいおい、オベロン。そんな事解答欄に書いてたらテスト返された時なんか言われんぞ。 小さい方を左に書けーって。習っただろ?」
「くっ...まさか矢先が私に向くとは...。」
「ハッ。中1の時数学の最高得点40点の奴の数学ボキャブラリーはあてにしたら終わりだぜ?」
「低いのかは分からないが参考にしておくよ。」
「なんのだよ。」
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ご飯も食べ終わり再逃避行をするのだが...行くあてがない。
「すっかり忘れてたけど、あいつらどーなったの」
「あいつら?」
「おいおい...お前、襲撃者の事くらい頭入れとけよ。とんだけ鶏なんだよ」
「鶏とは失礼だな」
「はいはい。喧嘩に発展でもされたら凍らせないといけなくなるから、そこまでー。」
と、恐ろしい事を言い出した。
「...ふぁっ。冗談に聞こえないのがくそこえぇ」
「同意だ。」
ちらっと、なにか見えた
あ、パ〇ツとかじゃないよ。
「...ん、何かいたような気がする...。創造達じゃないよな」
「それが本当ならまずいね。ここまであとをつけといて襲ってこないのは、何故だろうか」
「いや...こんな街中でそんなことされたら俺らもなんか罪悪感あるわ。てかそんな事する奴ら襲撃者としてどーかしてんだろ」
「...先程から君のコメントが辛辣になってきているね。どうかしたのかい?」
「初対面のやつらに襲われてどうかしたもくそもあるかよ。パニックしてんだよ。アイアムパニッカーなんだよ」
「パニッカー...食べ物みたいだね。ところでティタニアはなにをさっきからしてるんだい?」
しばらくおとなしくなっていたのは、なにか本を読んでたからである。でなければ、あやつが黙るはずがない。
「んー...てか何読んでんの?」
「ん?あぁ...『丸わかり!?この世界の完全攻略と裏技方法特集!』だよ?」
「はぁ!?なんつー本読んでんだよ!?」
「あぁこれ小説だよ?」
んだよ、小説かよ
「そんな小説だれが書いてんだよ...友達とコンビニ行ってエロ本の表紙をチラチラみながらジュース買いに行くやつなみに痛いキャラしてるな」
「むっ___そんな人と一緒にしないでよ。」
エアリエルはこんな話をしているうちにだんだんと心が和らいでいくのが分かった
これは___長い間忘れてた感情。
ゲームクリアした時とは別の
なにか嬉しかった。そんな事を思っていると────
ゴゴゴゴゴゴゴ
なにかの音がした。
「...何の音?」
「分からない...創造達ならかなりまずい」
「全く何考えてるのよあいつら。私まだ本読んでたのに」
と、次の瞬間
「『白虎』!」
どこからかそのような声が聞こえた。
これはほぼ間違いなく魔法の詠唱
日常会話で白虎なんてつかうのなんてそうそう...というか絶対いない
「『白虎』!?やばいよ!?白魔法の大魔法じゃない!?」
「ああ...確かにまずい。やつらのなかにまさか大魔法使いがいたとは...しかも創造の能力も付け足されると...化け物だな。」
「なになになに!?そんなにまずい状況なの?...おれの前つかった魔法とかじゃ意味ねーのかなやっぱり!...あの魔法使ってから腕痛むから俺ってばまだまだなんだよな」
「あれは小魔法よ?どうやらエアリエルは『魔法書』がないと強い魔法は使えないらしいね」
「二人とも文末らへんから冷静さが増している。冷静なのはいいことだが危機感を持ってくれ」
「え!?それお前が言うの?」
「まあとりあえずっ___っう___」
直後1発の弾丸がティタニアの胸に命中しティタニアはこの世から失われた。
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「おい!?大丈夫...じゃねえな!?おい!?返事してくれよ!?」
「くそっ...無力には救う術がない。___俺は___また______目の前の人を救えずに生きていくのか___?」
元の世界で、火事にあい1人の弟を亡くしている。
あの時のようにエアリエルは泣いて、叫んだ。
必死に、呼びかけたが返事はなかった。
俺が悪かった。
俺がくだらない話を続けていたからだ。
だからティタニアが当たった。
いやだ。こんなところで彼女との一緒にいた日々を終わらせたくない。
イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。イヤダ。
オレノセイデダレカガシヌノハイヤダイヤダイヤダ
コレハイカリダ
スベテオレガワルイ
ダカラアイツラヲ...
コロス
この殺意の中から1人の少女の声がした。
『そんなに憎い?あいつらが。そんなに憎悪の顔をして。...そんなに殺したいの?』
アア
『死を受け入れられないなんて。さすがニンゲン。器が小さいのね。滑稽だよ』
ダマレ
『あぁ...そんなに憎いの?お前らニンゲンは必ず死すものなのよ?それが分かっていながらうけいれられないの?』
アア
『...あなた、自分の死は覚悟できているの?』
アア
『何故なの!?私には理解できない。この娘が死んであなたも死ぬなんてそれこそ___許せない』
...
『あの娘はまだ会ってまもないのよ!?おかしいじゃない!?そんなにそんなにそんなにあの娘が愛しいの!?』
...
『沈黙ですか。あなたは結局なにをしたいの?』
...アイツラヲコロス
『そう...あいつらの死はおまえにとっての喜び?』
アア
『...そう。そうでなくては。そうじゃなくては。そうまでいってくれないと...私の期待には応えられないから』
...
『...おまえに力を与える。全てを殺せるだけの力を...。そのかわりに私を...俺を楽しませろ』
アア
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目を開けるとそこには赤の世界が広がっている。
視界が、赤く染まっていく。真紅に、染まっていく。
全てが染まるときっと俺は元に戻れない。
そう心の中のわずかな生きた感情が囁いた。
全てが赤になる前に全部終わらせなければ...そうあいつらをコロセコロセコロセ。
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「おい!エアリエル!そのままでは『死域』に入ってしまう!おさえろ!俺も同じだ!俺もあいつらが殺されなければならないと思う!...だが!っっつ!?___」
瞬間、エアリエルの拳がオベロンの腹の中心に入っていた。
「だまれ。俺の行動に反論するな。」
「___っぅうっつ______。」
ここで、オベロンの意識が飛ぶ。俺は仲間を。
「...さあ始めようか。」
と、呟いたエアリエルは右手を上に高く挙げる
「俺はこれをもって世界の1部を我がものにする。この命をもって契約を行おう。...俺はあいつらをコロス!」
エアリエルの右手に白い石が現れる。白石。びゃくせき。この世界の断片。これを体にとりいれることで無属性最大魔法が一時的に無限に打ちつづけることができる。
「あぁ...これであいつらを...!」
石を胸にあてる。
途端、石は粉になりそれは体へと入っていく
「___っ。」
するとまたあの声がした
『さあ始めようか。終わりの始まりだ!』
即座にエアリエルは魔法の詠唱を始める
「火をもって我が力をこの世に示せ!『炎波』!」
火の波が恐ろしいスピードで敵の遠距離攻撃型の敵をしとめる
「水をもって我が力をこの世に示せ!『針雨』!」
続いて全方向に水じょうの針を飛ばす。水といっても硬化されてれいるからラクラクに貫通する。
「これで終わらせる。
闇をもってこの世を裁け! 『極夜』!」
「半径200km を範囲とし、全ての光をここに集め我が力をもって罪人に罰をあたえろ!『白夜』!」
『極夜』と『白夜』の合体魔法。極夜によって範囲内の全ての主導権をエアリエルがにぎり光を支配した。そして極夜によって溜められた光と白夜普通状態発動後の光をあわせもち究極の光の球体ができる。中心温度は5万度といったところ。
「___死ね」
光の玉が高速で次々と心臓を貫通させていく。
やがて残りのやつらは全て死に、光の通った後の地面や壁は焼けただれていた。もちろん、街中での戦闘だったので被害はそれだけではすまされなかった。
「___ぅっ。」
やがて魔法を使いすぎたエアリエルは、大気中の精霊の魔力を借りて使う魔法ではなく、憎悪の念から産まれる『瘴気』によっての魔法を使ったので今は怒りは大分収まっている。
『...ほう。なかなかいいじゃない。__『死域』には入らなかったが、限界突破はできたか。』
「___っ。...ん?俺は......あぁ...気を...失ってたのか?...くっそ___なんもおぼえてねぇ。」
『おはよう。エアリエル、長いおやすみだったね』
「ん?...だれ?まあ...俺そんな寝てた?」
『何も覚えていないか...。他人の恩をわすれるなんて...だから瘴気魔法はいやなんだ。死域にさえ入ってくれればそんなことないのに』
何かを思い出したかのようにエアリエルは突然周りをキョロキョロと見回す。そこにはティタニアとオベロンが倒れていた。
「ティタニア!?...だめだ脈が...止まってる。」
「オベロン...お前なんで倒れてんの。___脈はあるみたいだな...気絶してんのか?」
ティタニアの死を前に冷静なエアリエル。
先程怒りを爆発させたので、怒りがエアリエルから消えている。
「___人が死んでんのに俺は...なんでこんな冷静なんだよ...。」
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今回はかなり変化があります!(笑)
1文でもとばすとWhat's?になる場合があるので全部みてくださいね!
では次回で会おう!




