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ある日の昼下がり

 今回より新章になります。

長々と寄り道スミマセンでした。

 瑠璃華(るりか)が帰った週の日曜日、俺の部屋で希望のぞみさんとお昼ご飯を食べていた。

昨日の夜も一緒に食べた。

そして今日の昼。

あと、夜ご飯も一緒に食べる予定だ。

これはもう付き合ってると言っても良いんじゃないだろうか?

いやいや、これだから童貞はダメだ。

告白したりするにはまだ早い!多分。

したは良いが、


『え? 普通に無理です。

ただのお友達だと思ってたのに

ちょっと距離あけますね』


 とか、


『人がちょっとかまってあげただけなのに、調子にのらないでもらえますか?』


 とか言われたら死ねる。

希望(のぞみ)さんは、そんな振り方はしないと信じてるけど。


「どうしましたか?」


 ついつい希望(のぞみ)さんを見てしまってたのだろう。

俺の視線に気付いた希望(のぞみ)さん。


「あ、いえ、夜ご飯は何が良いかな〜と考えてました。

希望(のぞみ)さん、なにか好き嫌いとかあるのかな?と」


 うまく誤魔化せた、と思う。


「苦手なものですか?

世間一般にゲテモノと言われるの以外ですと、苦いものと辛すぎるモノがダメですね」


「なるほど。

俺もゲテモノは食べたくないですが、辛すぎるモノって事は、常識的な辛い物は大丈夫なのですか?」


「そうですね。

カレーだと、中辛くらいが限界ですね

甘口は、ちょっと物足りないですけど、辛口は食べられないです」 


「なるほど、なるほど」


 心のメモ帳に書き込む。


「望さんは辛いの大丈夫なのですか?」


「俺ですか?

そうですね〜。

たまに辛いの食べたくなる時ありますけど、カレーの辛口が限度ですかね?

この前、宮崎辛麺ってインスタントラーメン買って食べたんですけど、かなり辛かったですね。

辛くてご飯入れて卵でとじて、雑炊にしてやっと食べれました」


「名前からして辛そうですね。

怖いもの見たさで、ちょっと味見してみたい気もします」


「ありますよ、辛麺。

5袋入りのを買ってしまったので…。

食べてみますか?」


「そうですね。

何事も挑戦ですよね。

それに何かのときに話の種になりそうですし」


 拳を握って気合を入れてる。

可愛い。


「じゃあ、今夜は中華にしますか?

で、スープ代わりに一袋を二人で食べましょう」


「はい。

楽しみにしてますね♪

でも、毎回毎回ご馳走になってしまって良いのですか?」


「もちろんですよ。

1人分作るのって難しいですし、それに1人の食事は味気無いですからね」


 慣れたつもりだったが、希望(のぞみ)さんや、この前瑠璃華(るりか)が来て、複数人で食べるのが楽しい事を思い出してしまうと、1人の食事は虚しく感じてしまう。


「それに…」


 ♪〜〜♪〜♪〜


 希望(のぞみ)さんと一緒に食べたいので。

と続けようとした時、スマホに電話着信がくる。

発信者を見ると、仕事の担当編集者からだった。


「スミマセン。

仕事の電話なので、ちょっと外しますね」


「はい。

ごゆっくり」


 希望(のぞみ)さんに見送られながら、スマホを持ち、仕事部屋へと向かいながら通話を開始する。

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