第17幕
「おりゃぁぁあ!!」
剣での攻撃によりスペアウルフの胴体が引き裂かれる。
『戦闘中によそ見とはいただけないな。我が狼の格の違いとやらを教えてやろうぞ。』
僕ばかりに気を取られていたおよそ20匹ほどのスペアウルフの隙をつき、気配を消してその後ろに回り込んでいたフル。その前足にはまるで生物の血液のごとくいつもより膨大なエネルギーの赤いプラズマが覆っている。そして
バリッッッッ!!!
一瞬で20全てのスペアウルフがこんがり肉になった。
【レベルが上がりました】
よし、丁度今は僕らの戦闘が開始されて1時間ほどだろうか。僕らの息のあったコンボにより100体いたスペアウルフはその数を40まで減らせることができた。
だがスペアウルフ達もこのまま黙っているわけではなくそこから彼らの"本領"が発揮される。
『ウォォォォォォォオン!』
1匹のスペアウルフが遠吠えをし始めた。そして他のスペアウルフもそれに合わせるように遠吠えを始める。
『ウォォォォォォォオン!』
『『ウォォォォォォォオン!』』
それから少し遠吠えが続いたかと思うとまた新たに50匹ほどのスペアウルフの群れが遠くから走って来るのが見えてきた。 スペアウルフがスキルの【同族呼び出し】を使ったのだ。いや、言い方を変えよう。このスキルを僕たちは"使わせた"のだ。
でも
「フル?まだ当たりが来ないみたいだからもうちょっと踏ん張ろうか」
『構わぬぞ!我はこう見えても疲れ知らずなのだ!』
いやいや、こう見えてもって…誰がどう見てもフルは疲れ知らずだって…
「これだけのスペアウルフの群れだから期待してもいいと思うよ!」
そしてさらに戦闘を続けていたら僕のレベルがまた上がったとの情報が頭に響きわたる。
どうして改まってそんなことをここで言うのかと思ったでしょ?
それはレベルアップのアナウンスの後にいつもとは違うアナウンスが流れてきたからだ。
【特殊スキルの獲得に成功しました。
スキル名 学びLV1】
なんだろうねこれ?どんな効果あるんだろうねこれ?気になったので僕は丁度今目の前にいるスペアウルフを見ながら【学びLV1】!!と念じたがこれと言って何も起こらなかった。しいて言うなら僕はフルの能力の一つのいつでも僕の頭の中で考えられたことはいつでも共有されているということを忘れていた為、涼しい顔をされた。
よし、戦闘続行!続行!!
それから一体何時間戦い続けてどれほどのスペアウルフを倒し続けただろうか。100体…いや、もう200はいったかも。
周りにはドロップしたスペアウルフの毛皮やら魔石やらが足の踏み場もないほど落ちている。
僕がいつも装備していた父のお下がりの盾はもう使いものになりそうにないし今まで使っていた鋼の剣も刃こぼれがひどくなってきている。
さらに被ダメージ半減を常にかけている為、身体的なダメージこそ少ないがスキルを常にかけているのでフラフラしてきている。
「まずい。早めに決着つけないと…。」
『そのようだな。我も少し危なくなってきている』
現状では残りのスペアウルフの数は10だ。これ以上【同族呼び出し】を使われたら本気でヤバイ。速攻で片付けないと
僕らが残りを駆逐しようとスペアウルフに向かい走り始めた直後だった。
『ウォォォォォォォオン!』
くそ、また呼び出されてしまった。
それに今回はいつもとはちょっと違う…。ヤバイことになりそうだ。
何故なら。
『グオオォォォォォォオン!』
10匹の大きな遠吠えに応えるようにして返ってきたのはそのさらに倍は力強い咆哮。
最悪だ。来るならもっと早く来ててくれよ!よりによってなんでこんなに疲労してきたタイミングを狙ったように来ちゃうんだよ!
"そいつ"の迫って来ている足音は僕らの耳に着実に大きくなって聞こえてきていた
●名前 エデル
●職業 モンスターテイマー
● HP 1452/2232 SP211/871
●レベル 45
●スキル 自己回復 与ダメージ倍増
被ダメージ半減
●特殊スキル 学びLV1
●テイムモンスター 子神狼
●名前 子神狼 フル
●HP 1241/5451 SP631/1882
●レベル63
●スキル プラズマフレッグ ????
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次回更新予定
2018/2/27




